大潮(21〜23日)終了、指数は三日間「警戒」到達せず 保険料率あす通常に、観測株は小反落
21日から23日までの大潮が23日夜、目立った混乱なく終了した。TDA予報課によると三日間を通じて湾岸部の透過指数は「中」の範囲にとどまり、一度も「警戒」に到達しなかった。既報の保険料率(平常時の1.4〜1.6倍)はあすから通常に戻り、22日に乱高下した観測関連株・TDI先物は23日、材料出尽くしでやや反落した。
■ 三日間、指数は「中」の壁を越えず
TDA予報課によると、21日から23日までの大潮期間中、湾岸部の透過指数は最高でも38(「中」の上限に近い水準)にとどまり、既報の6日未明の短時間「警戒」相当とは異なり、三日間を通じて一度も「警戒」域には達しなかった。既報のとおり今回は臨時観測点1カ所を追加する態勢強化がとられていたが、予報課の担当者は「態勢を厚くしたこと自体が指数を抑えたわけではなく、単純に今回はそういう周期だった、というのが実態に近い」と説明する。23日夜、湾岸部の臨時観測点では係員がケーブル類を手早く撤収する作業に追われた。
■ 保険料率、あすから通常に
既報のとおり大潮期間中は予報連動型保険の料率が平常時の1.4〜1.6倍で適用されていたが、24日からは通常料率に戻る。そなえ屋損保など保険各社によると、今回の三日間で「警戒」条件付きの臨時給付(潮路パーキングの無料開放、汐風交通の深夜割増運用)はいずれも発動条件に届かず、実際の適用はなかった。湾岸部で工務店を営む男性(49)は「料率が上がる三日間は毎回身構えるが、実際に何か起きるかどうかは指数を見るまで分からない。今回も何もなくて、それが一番いい」と話した。
■ 観測株、22日の乱高下から一夜明け反落
既報のとおり22日は玄洲政府の反復揺らぎ確認発表を受けて観測関連株が乱高下し、八谷計器が終値ベースで前日比1.6%高、東亰精密光学が同0.8%高で着地していた。23日の東亰株式市場では両銘柄とも利益確定売りに押され、八谷計器は前日比0.9%安、東亰精密光学は同0.3%安とやや反落した。証券会社の担当者は「材料が出尽くした形の、ごく自然な調整局面」と分析する。星洲取引所のTDI先物も23日は小幅安で取引を終え、既報のとおり今月最大だった22日の値幅からは落ち着きを取り戻した格好となった。
■ 東亰精密光学、月内の素案取りまとめへ
既報のとおり東亰精密光学は台瀛の瀛創科技との間で窓機用精密レンズ部品の供給協議を進めており、月内をめどに量産見積もりの取りまとめを目指している。小田切悟社長は23日、大潮終了を受けたコメントとして「観測の需要そのものは季節や大潮の有無で大きく変わらない。玄洲の発表があってもなくても、供給網を厚くする作業は淡々と進める」と述べた。経済産業省の窓機部品担当筋も「素案の取りまとめ時期に変更はない」と短く確認した。
■ 消費者庁研究会、資料は継続して積み上げ
既報のとおり指数連動型の保険料や先物価格のあり方を検討する消費者庁研究会(座長・深沢律子)は、大潮期間の保険料率の実際の発動有無と、22日の株価・先物の乱高下をあわせて次回会合の資料に加える方針という。研究会関係者は「発動しなかった大潮と、発動した6日の大潮を並べて見ることで、指数連動の制度がどこまで実態に即しているかが見えてくる」と話す。
■ 三日間を振り返って
尾追い学生秋季リーグの延期(既報)や音楽祭「岸辺の歌」の雨天判断(既報のとおり23日朝に「決行」)など、今回の大潮は競技・催事の日程にも影響を及ぼした三日間だった。深川で鮮魚店を営む男性(58)は「指数が上がる週は正直、店の仕入れより天気予報のほうを先に見る癖がついた」と苦笑する。TDA予報課は「次の大潮は10月上旬の見通し。今回のような静かな三日間が続くとは限らない」と、気を緩めない姿勢を崩さなかった。
