篠宮ひかり、声優に初挑戦 灯火アニメーション劇場新作「潮が満ちる前に」
灯火アニメーションは2日、来秋公開予定の劇場新作「潮が満ちる前に」(仮題)に、朝ドラ『窓の家』のヒロインを務める篠宮ひかりさんを起用し、声優初挑戦となると発表した。役は湾岸の漁師町を舞台にした物語の主人公。篠宮さんは「画面の中で声だけで立つのは怖いけれど、楽しみの方が大きい」と話した。
■ 実写女優、声の仕事へ
灯火アニメーションは2日、来秋公開予定の劇場アニメ新作「潮が満ちる前に」(仮題)の主演声優に、女優の篠宮ひかりさん(27、漂着ハーフ)を起用すると発表した。実写での出演作が中心だった篠宮さんにとって、声優としての出演は今回が初めて。同スタジオは既報のテレビアニメ「灯しびと」(主演・望月陽菜)に続く新作で、今回は劇場公開作品としては同社にとって3年ぶりとなる。
■ 役どころと作品概要
篠宮さんが演じるのは、湾岸の小さな漁師町を舞台にした物語の主人公。幼いころに町を離れた女性が、大人になって戻り、かつての幼なじみたちと再会する姿を描くという。監督を務める灯火アニメーション代表の宮下渉氏は「篠宮さんの実写での芝居を見て、声だけでも同じ強さが出せる人だと確信した」と起用理由を説明。第7系統「灯しの街」を下敷きにした既報のテレビアニメとは異なり、今回は定常窓を題材にしない、この世界の市井の物語になるという。
■ 篠宮さんのコメント
篠宮さんは発表会見で「画面の中に体がなくて、声だけで立つというのは、正直かなり怖いです。でも、怖さより楽しみの方が大きいので、引き受けました」と心境を語った。朝ドラ『窓の家』の収録と並行しての参加になることについては、「表情を作る仕事と、声だけで届ける仕事を、同じ時期にやるのは良い刺激になりそうです」と前向きに話した。
■ ファンの反応
篠宮さんのファンの間では、発表直後からSNSで話題になった。既報の「壁の上のルイ」2期で声優の名前が初公開されたばかりだったこともあり、「声優デビューが続く秋」として受け止める向きもある。灯火アニメーションの広報担当は「次回の制作発表では、収録風景の一部も公開したい」としている。
■ 漂着系俳優の芸能界
篠宮さんは漂着ハーフとして、朝ドラのヒロインに起用された初めての例としても注目を集めてきた。本人は過去の取材で「獣徴のことを聞かれるより、芝居のことを聞かれる方がうれしい」と話しており、今回の起用でも、声優挑戦そのものより先に出自が話題になることへの戸惑いを漏らす場面があった。宮下氏は「篠宮さんを選んだ理由に、獣徴の有無は関係ない。これだけは誤解してほしくない」と重ねて強調した。
■ 今後
収録は10月下旬に開始予定。公開時期は来秋としているが、詳細な日程は未定。灯火アニメーションは「灯しびと」のテレビ放送(来春)と、今回の劇場新作という二本立てで、来年は同社にとって大きな年になるとみられる。



