投札、名人・沢渡権蔵に23歳が土 潮見橋商店街投札会、月例大会で世代交代の兆し
潮見橋商店街投札会は9日、月例大会の決勝で名人・沢渡権蔵さん(77)が新鋭・小此木大地さん(23、兎系二世)に3枚2升対4枚3升で敗れたと発表した。沢渡さんが協会主催の大会で敗れるのは、本紙が確認した限りここ3年で初めて。会場では静かなどよめきが起きたという。
■ 77歳の記録、3年ぶりに止まる
潮見橋商店街投札会の月例大会は9日、決勝で名人・沢渡権蔵さん(77)と、今年加入した小此木大地さん(23)が対戦した。結果は沢渡さんが3枚2升、小此木さんが4枚3升。協会の記録によれば、沢渡さんが大会で負けるのは本紙が確認した限りここ3年で初めてという。
■ 「潮が早かった、とは言えない競技なので」
沢渡さんは試合後、いつもの軽口で「潮が早かった、とは言えない競技なので、言い訳のしようがない」と話した。「あの子の手首は、こちらが若い時分よりしなっている。それだけのことだ」とも述べ、落ち込んだ様子は見せなかったという。
■ 小此木大地さんとは
小此木さんは兎系二世の24歳手前、今年の春に潮見橋の酒場で初めて木札遊びに触れ、半年で月例大会優勝に達した。耳の良さを生かした的の升目の読みが持ち味という。「名人に勝てるとは思っていなかった。手が覚えていた、という感覚だった」と話す。
■ 協会の受け止め
潮見橋商店街投札会の担当者は「名人の記録が止まったのは寂しいが、それだけ競技が広がってきた証拠でもある」とコメント。沢渡さんは「負けたからといって引退はしない。来月、取り返す」と笑って語った。


