第3窓「粘体の沼」、体色変化と照明の相関さらに裏付け 「見張り」は境界に近づかず
TDA次元調査課は8日の第3窓「粘体の沼」の開口(約95分)でも、窓の前に繰り返し現れる個体「見張り」(公式番号88-C)の体色変化と窓室側の照明・動きとの間に、既報の弱い相関が確認されたと9日、本紙に明らかにした。9月18日の境界への最接近以降、同様の接近は確認されておらず、次元調査課は「いつもの範囲」との見方を維持している。
■ 8日の開口、95分
第3窓「粘体の沼」は8日午後、約95分にわたって開口した。既報のとおり9月24日の開口以来、目立った動きのない「静穏な観測」が続いていたが、次元調査課によると、今回も複数の個体が観測され、その中に既報の「見張り」(公式番号88-C)が含まれていた。見張りは窓室側の照明の強弱や窓番の動きに合わせて体色をわずかに変化させる様子を再び示したという。
■ 「弱い相関」、データが積み重なる
この体色変化と照明・動きの相関は、9月11日に初めて統計的に確認されたもので、次元調査課は当初から「因果関係の証明にはならず、『見ている』ことの証拠にもならない」と繰り返し強調してきた。担当者は9日、本紙の取材に「観測回数が増えるほど、相関そのものは安定して確認できるようになってきた。ただし相関の強さは依然『弱い』の評価のままで、これが意思を持った反応なのか、単なる環境変化への生理的な応答なのかは、今回も判断材料が増えていない」と話した。
■ 9月18日の接近は「例外」のまま
既報のとおり、見張りは9月18日深夜の開口で、これまでで最も境界のガラス面に近い位置まで接近し、体色が数秒間ほぼ無色化したのち細かく明滅する様子が観測されている。その後24日の開口では複数個体が観測されたのみで接近は無く、今回8日の開口でも同様に、見張りは窓からある程度の距離を保ったままだった。次元調査課は「18日の接近を例外とみる材料が、今回も一つ増えた」との立場を維持している。
■ 11月の検討会へ
第3窓の観測データは、既報の外部有識者検討会(座長・梶浦悦子)の議題の一つにすでに加えられている。共同議長国(日ノ國・ヒンド連邦)による第7次国際共同研究でも第3窓のデータは共有対象となっており、「意思疎通の可能性の検討で無視できない」との非公式な見方が出ているが、次元調査課はあくまで「時期尚早」として、国際共同分析の開始には慎重な姿勢を崩していない。今回の観測結果も検討会の資料に加えられる見通し。




