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潮送り、今季最大の大潮 観客席に予報士の顔なじみ

2026年(透暦52年)10月11日 (文化部・遠野汀) English

©東亰新報

運河を潮の満ち引きに合わせて漕ぐ十競技「潮送り」が11日、今季最大となる大潮の週末に合わせて深川運河で開かれ、深川潮送り会が砂町漕艇部を差3艇身で下した。既報どおりBTV予報士に転身した波多野汐路(52)が深川潮送り会に招かれ、解説役で観客席に姿を見せた。

■ 今季最大の大潮、出発は午後2時17分

08-スポーツ十競技ガイドにもあるとおり、潮送りは出発時刻が潮汐表で決まり、大潮の週末(月2回)にしか開催されない。11日は今季最大の大潮にあわせて開催が決まり、出発時刻は前日発表の午後2時17分。深川運河の両岸には、通常の開催より明らかに多い見物客が集まった。

■ 深川が差3艇身で勝利、潮差は4分

レースは深川潮送り会と砂町漕艇部の対戦となり、深川が「差3艇身」(潮差4分)で勝利した。深川潮送り会の代表・杵島航(きじま・わたる)は「今日の潮は途中で流れが一度緩む珍しい動きをしたが、潮読みの判断が的確だった」と振り返った。砂町漕艇部は、既報どおり波多野汐路の後任として潮読みを務める20代の部員が担当したが、「緩んだ潮への対応が一歩遅れた」として敗れた。

■ 波多野汐路、かつてのライバル部に招かれる

今回の観戦で話題になったのは、既報どおりBTVの天気予報コーナーを担当する波多野汐路(52)の姿だ。波多野は長年、砂町漕艇部の潮読みを務めてきた人物だが、今回は対戦相手である深川潮送り会から「気象と潮の両方が分かる解説役がいれば観客に面白い」と招かれ、深川側の観客席で解説を担当した。波多野は「自分の古巣と戦う側で喋るのは不思議な感じだったが、両方の部を長く見てきたからこそ言えることもある」と話し、「今日の潮の緩みは、透過指数の予報で使う気圧の動きとも関係がありそうだ」と、気象の視点を交えた解説で観客を沸かせた。

■ 砂町漕艇部「複雑だが、呼ばれて嬉しい」

波多野の古巣・砂町漕艇部の代表は「自分たちの対戦相手の解説を元うちの潮読みがやるというのは複雑な気持ちもあるが、それだけ波多野さんが両方の部から信頼されているということ。呼ばれて嬉しくないわけがない」と笑って話した。

■ 観客動員、前回から大幅増

主催団体によると、11日の観客動員数は主催者発表でおよそ420人で、既報の前回大潮週末(9月下旬)の約260人から大幅に増えた。主催団体の担当者は「波多野さんがテレビで潮送りの話をしてくれるようになってから、明らかに初めて来る人が増えた」と手応えを語った。次回の大潮週末は10月下旬の見通し。

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