州崎第三住宅「ノック」、残された布の一次所見 「既知のどの繊維とも一致しない」
第三鑑定センターは8日、既報の州崎第三住宅で2日に回収された湿った布の包みについて、一次所見を明らかにした。繊維の組成分析で、市販品や既知の国内素材のいずれとも合致しない結果が出たという。本鑑定(系統登録の可否を含む)は依然数カ月待ちで、正体は未解明のまま。回収以降、新たな「ノック」の通報は無い。
■ 一次所見「どの系統とも一致しない」
既報のとおり、州崎第三住宅では9月30日に「ノック」の音が初めて二回から三回へ変わり、10月1日未明には住民が初めて三回で応答。2日早朝、該当住戸の扉の外に湿った布の包み(長さ約20センチ)が置かれているのが見つかり、第三鑑定センターが次元境界管理法上の漂着物に準じて回収していた。
同センターは8日、本紙の取材に対し、包みの布地について一次的な繊維組成分析を行った結果、「市販の繊維はもちろん、これまで登録済みの既知の系統のいずれとも、組成・織り方の両面で一致しない」との所見を明らかにした。担当者は「一致しない、ということしか分かっていない。人工繊維なのか天然繊維の一種なのか、その判定すら現時点では付けられない」と述べ、本鑑定(系統登録の可否を含む)には依然数カ月を要するとした。
■ 件数更新は、もう書かない
既報のとおり、管理組合は10月2日の時点で「件数の更新は今回でいったん終える」と表明し、以後は質的な変化があったときのみ続報するとしていた。本紙が8日時点で確認した限り、包みの発見以降、新たな「ノック」の通報は一件も無い。管理組合の担当者は「静かになったのは確かだが、終わったとは思っていない、という以前からの立場に変わりはない」と話す。当該棟の共用部における夜間(午後11時〜午前5時)の立ち入り制限も、現時点で継続されている。
■ TDA「平常値のまま」
TDAは、当該地区の透過指数が「ノック」発生以来、終始平常値のままであることを改めて確認したとしている。担当者は「布地の分析結果が何らかの結論を示すものではない。むしろ、分からないことがもう一つ増えたという受け止め方が正確だ」と述べた。正体・原因とも、未解決のまま温存される。


