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経済

東亰精密光学・瀛創科技、本契約交渉を開始

2026年(透暦52年)10月1日 (経済部・甲斐谷連) English

©東亰新報

東亰精密光学は1日、既報の供給素案合意(9/29)を受け、台瀛の瀛創科技との間で窓機向け精密レンズ部品の本契約交渉を開始したと発表した。10月末の正式合意を目標に、検収基準や保守体制など素案に含まれなかった実務論点を詰める。

■ 素案から3日、初回会合はオンラインで

東亰精密光学は1日、瀛創科技との間で窓機向け精密レンズ部品の本契約交渉を開始したと発表した。既報の9月29日の素案合意からわずか3日での着手となる。初回会合は1日午前、オンラインで実施され、双方の調達・品質保証部門の担当者約10人が出席。約3時間にわたり、素案に含まれなかった検収基準・不良率の許容範囲・保守体制の3点を中心に議論したという。

■ 残る論点は「検収」と「保守」

小田切悟社長は会見で、「量と価格の大枠は素案で決まった。本契約で詰めるのは、届いた部品をどう検査し、何かあったときにどう直すか、という現場の約束事だ」と説明した。瀛創科技側は書面で「検収基準のすり合わせには時間をかける価値がある。急いで決めて後で揉めるより良い」とコメント。検収基準は10月中旬をめどに、保守体制は10月下旬をめどに、それぞれ段階的に合意を積み重ねる方針が示された。

■ 「脱ドイチェ」からは引き続き距離

小田切社長は既報どおり、今回の交渉開始についても「脱ドイチェ」の構図への見方に改めて距離を置き、「ドイチェ連邦製部品との取引は従来どおり継続する。選べる相手を増やすという以上の意味を持たせたくない」と強調した。業界内では、既報の窓条約交渉における軍事転用禁止をめぐる議論と、精密部品の調達先多様化を結びつける見方も一部にあるが、小田切社長はこの見方にも「部品の調達と条約交渉は別の次元の話」と線を引いた。

■ 市場は限定的な反応

1日の株式市場では、東亰精密光学株は小幅高にとどまり、既報の9月22日の乱高下(八谷計器+1.6%・東亰精密光学+0.8%)のような大きな動きは見られなかった。市場関係者は「本契約交渉の開始自体は織り込み済み。10月末の正式合意に向けた進捗が今後の材料になる」との見方を示す。星洲取引所のTDI先物も1日は小幅な値動きにとどまった。

■ 次回会合は来亰のうえで

次回会合は10月中旬、瀛創科技側の担当者が来亰するかたちで対面実施される見通し。東亰精密光学は「検収基準のような細部は、画面越しより現物を間に挟んで詰めたほうが早い」としており、本契約交渉は今後、オンラインと対面を併用する形で進む。10月末の正式合意という目標に変更はない。

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