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投札、沢渡権蔵と小此木大地が稽古場で一局 「本番前に、もう一度」

2026年(透暦52年)10月15日 (文化部・遠野汀) English

©東亰新報

潮見橋商店街投札会の稽古日だった14日夜、既報(9日)の月例大会決勝で敗れた名人・沢渡権蔵(77)と、勝った新鋭・小此木大地(23)が、非公式ながら久しぶりに一局を交えた。結果は3枚2升対3枚3升で小此木に一歩届かず沢渡が競り勝ったが、両者は「本番の結果には関係ない」と口をそろえた。

■ 稽古日の「ついで」のはずが

既報のとおり、名人・沢渡権蔵は12日の稽古日に約1週間ぶりに姿を見せ、11月の月例大会での再戦を公言していた。14日の稽古日、小此木大地が稽古を終えて帰ろうとしたところ、沢渡から「少し付き合ってくれ」と声をかけられ、観客のいない稽古場で一局が組まれた。立ち会った会の世話人は「本来は稽古の延長で、記録には残さない扱いにするつもりだったが、気づいたら会員が十数人集まって見物していた」と苦笑する。

■ 3枚2升対3枚3升、沢渡が競り勝つ

結果は3枚2升対3枚3升で沢渡が小此木を上回った。沢渡は「本番で負けた悔しさが抜けないまま投げたら、よけいに力んでしまって、いつもの間が作れなかった。今日は少し冷静に投げられた」と振り返り、小此木は「名人の手元を間近でもう一度見られたのは収穫。升目の寄せ方が、やっぱり自分とは違う」と素直に認めた。

■ 「本番は11月、今日は今日」

ただし両者とも、今回の一局が本番の再戦に直接つながるものではないと強調した。沢渡は「今日勝ったからどう、ということはない。11月はまた別の勝負だ」と話し、小此木も「今日の結果を気にする気持ちは全くない。11月に向けて、今日見えたものを直していくだけ」と応じた。協会の記録には今回の一局は「非公式」として残らない見通し。

■ 商店街の反応

稽古場を訪れた潮見橋商店街の店主の一人は「名人と新鋭が、勝負のあとも同じ稽古場で投げ合っているのを見られるのは、見物客としてはうれしい。11月の本番も、今日みたいな雰囲気で見られたらいいな」と話した。会の世話人は「稽古日にこれだけ人が集まるのは珍しい。11月の大会は、例年より観客が増えそうだ」と見通している。

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投札、見学は毎週稽古日に。

潮見橋商店街投札会。名人の技、間近で。

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