第5窓「剣の国」、初の1時間超開口 市場の「札」また灯しの街と酷似
第5窓「剣の国」(第52系統)が26日未明、午前2時14分から87分間にわたり開口した。既報のとおり第5窓はこれまで開口時間が短く観測資料が乏しかったが、今回は稼働開始以来最長を更新。市場らしき通りで人々が掲げる札は、既報の第7系統「灯しの街」の「式」の札とまた酷似していることが確認された。
■ 87分間、稼働開始以来最長の開口
TDA次元調査課によると、亀戸の第三鑑定センター裏に設置された第5窓「剣の国」(第52系統)は26日午前2時14分から3時41分まで、87分間にわたって開口した。既報のとおり第5窓は2026年4月の稼働開始以降、他の4窓に比べて開口時間が総じて短く、写真・観測記録ともに乏しい状態が続いていたが、今回の87分は稼働開始以来の最長記録となった。窓番と科学部記者が交代で観測にあたった。
■ 市場の通り、木製の手押し車と「式」の札
窓越しに見えたのは、既報の城塞・騎馬・鎧の行列に続き、城塞の外側に広がる市場らしき通りの光景だった。複数の人影が木製の手押し車を押しながら行き交い、そのうち数人が木製とみられる札を掲げて何かのやり取りをする様子が観測された。次元調査課は、この札の形状が第7系統「灯しの街」で確認されている「式」の札と酷似していると既報どおり改めて指摘したが、「形が似ているという以上のことは、今の段階では何も言えない」と慎重な立場を崩していない。第52系統と第7系統の関係は依然として未解明のまま、検討課題として据え置かれている。
■ 従来記録の2倍以上に
次元調査課によれば、第5窓のこれまでの最長開口は6月中旬に記録された42分で、今回の87分はその2倍以上にあたる。同課は「稼働開始から半年足らずで、これだけ長い開口が観測されたのは意外だった」としつつ、「開口時間が長くなる傾向にあるのか、今回がたまたまなのかは、もう数回分のデータが必要」と述べ、傾向として断定するのは避けた。市場の通りでは、大人に交じって背の低い人影も一人確認されており、次元調査課は「子どもらしき人影とみられるが、断定はしない」としている。
■ 窓漂着物の回収はなし
今回の開口では窓漂着物の回収はなかった。既報の「留め具」(9月7日)、房飾りのような編み紐(9月21日)に続く3件目の漂着物にはならなかったが、次元調査課は「87分という時間の長さ自体が、次の漂着物の可能性を含めて貴重な材料になる」としている。
■ 第7系統との関係、外部有識者検討会でも議題に
既報のとおり25日に委員7人が内定した外部有識者検討会は、第5窓の窓漂着物と第7系統「灯しの街」の「式」の札の類似を議題の一つに挙げている。座長に内定した梶浦悦子(58)はこの日の会見で今回の開口には直接言及しなかったが、次元調査課の担当者は「87分間、市場の様子をこれだけまとまった形で観測できたのは、検討会にとってもよい材料になるはずだ」と述べた。初会合は11月上旬めどで、第5窓と第7系統の関係もその場で扱われる見通し。
■ 窓番「札を数える暇もなかった」
観測にあたった窓番は「これまでは瞬きしている間に閉じてしまうような窓だったので、今回はむしろ何を見るべきか迷った」と話す。「市場の賑わいをじっくり見られたのは初めてで、正直、湯呑みが冷めるのも忘れていた」と振り返った。25日に委員が内定したばかりの外部有識者検討会(既報)でも、第5窓と第7系統の関係は議題の一つに挙がっている。
■ 記者の視点
第5窓はこれまで「まだ写真が少ない窓」として五窓の中でも影が薄かったが、今回の87分でようやく、その市場の賑わいの一端が見えた。似た形の札を掲げる二つの世界が、本当につながっているのか、それとも似ているだけの偶然なのか。答えは今回もお預けだが、分からないことがまた一つ、輪郭を持って増えたというだけで、この面を書く手は軽くなる。世界はやはり広い。
