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次元調査

次元調査の外部有識者検討会、委員7人が内定 座長に湾洋大学・梶浦悦子氏

2026年(透暦52年)9月25日 (科学部・次元調査・戸田輪) English

©東亰新報

TDA次元調査課は25日、既報どおり年内新設を予定していた外部有識者検討会の委員7人が内定したと発表した。座長には情報倫理・生命倫理が専門の湾洋大学教授、梶浦悦子氏(58)が就く。委員には既報の帯刀郁子・東亰法科大学教授(憲法学)も名を連ねた。議題には、第2窓の塔状構造物の分裂と「鳴き交わし」、第3窓の個体「見張り」の境界接近、第4窓の集落移動、第5窓の窓漂着物と第7系統との類似など、この夏から秋にかけて相次いだ未解明事象が並ぶ。初会合は11月上旬を軸に日程調整中。

■ 委員7人、座長は情報倫理の専門家

次元調査課は25日午前の会見で、9月8日に予告していた外部有識者検討会の委員構成を発表した。座長は湾洋大学教授の梶浦悦子氏(58)。専門は情報倫理・生命倫理で、「見えてしまったものを、どこまで見てよいか」という主題を長く扱ってきたという。委員には既報の帯刀郁子・東亰法科大学教授(51、憲法学)のほか、次元調査課の窓番代表1人、第三鑑定センターの鑑定官1人、公募枠から選ばれた市民2人が加わる。窓番代表と鑑定官、公募委員2人の氏名は本人の希望により当面非公表とされた。

■ 議題は「この夏からの宿題」の総ざらい

初会合の議題として次元調査課が示したのは、第2窓「機構の海」で17日に一つから二つに分かれた塔状構造物とその後の「鳴き交わし」(既報23日)、第3窓「粘体の沼」で18日深夜に個体「見張り」がガラス面に最も接近し体色が無色化・明滅した一件(既報)、第4窓「巨獣の原野」で集落の人影が北へ移動し引っ越しを終えたとみられる件(既報15日)、第5窓「剣の国」で回収された窓漂着物と第7系統「灯しの街」の「式」の札との類似(未解明のまま検討課題)の4件。戸田輪記者の取材に、次元調査課の担当者は「この夏から秋にかけて、『分かった』ではなく『分からないことが増えた』事案が重なった。一つずつ個別に処理するより、まとめて議論する時期だと判断した」と話した。

■ 梶浦悦子氏「結論を急がないための会議」

梶浦氏は会見後の取材に、「この検討会の役目は、何かを決めることより、決めるのを急がないための手続きを整えることだと思っている」と述べた。倫理論争の柱である「見ていていいのか」について問われると、「向こうがこちらを認識している証拠がない、ということ自体が一つの答えだと思う。答えが出た瞬間に、この面は今の面ではなくなる」と語った。委員就任の打診を受けた経緯については「専門が近い人はほかにもいる。たぶん、断らなそうな人が選ばれただけだと思います」と笑って話したという。

■ 商業化の議論も俎上に

検討会は倫理論争に加え、既報の灯窓茶房の開業や窓グッズの模倣品問題(既報)など、窓の観測をめぐる商業化の線引きも議題に含める方針。次元調査課は民間利用の許諾ガイドライン整備を継続検討中だが、担当者は「ガイドラインを作る前に、まず何を守るべきかを整理してもらう場が必要だった」と説明した。TDA局長の火浦誠氏はコメントで「分かっていないことを、急いで分かったことにしないための仕組みだと理解している」と述べた。

■ 初会合は11月上旬めど

初会合の具体的な日時は日程調整中で、確定は10月に入ってからの見通し。第2窓・第3窓の観測データは専門研究機関への解析依頼が続いており、次元調査課は「検討会までに間に合う材料と、間に合わない材料の両方があると思う」としている。五つの窓の向こうで何が起きているかは、きょうもまだ、ほとんど分かっていない。それでも次元調査課の担当者は取材の最後に、「分からないことが増えるのは、悪いことばかりではないと思っています。世界が広いという証拠でもあるので」と話した。

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