カイエ3世来訪、19〜22日の日程を発表 鑑定協定拡大へ署名式
外務省と宮内庁は16日、瑠海王国のカイエ3世(34)の国賓来訪(19〜22日)の正式日程を発表した。20日に鑑定協力協定の拡大に関する署名式、21日に第1窓「灯しの街」の見学を予定する。既報どおり警備の一部を東亰刀士会が担い、瑠海の隣国・碧海諸島の在京関係者も式典の一部に招かれる。
■ 19日到着、22日離亰
外務省は16日、瑠海王国国王・カイエ3世(34)の国賓来訪について、既報どおり19日から22日までの4日間の日程を正式発表した。19日午後に羽田空路で到着し、到着会見の後、鵜飼素子市長への表敬訪問を予定する。即位式を自ら配信した「配信王」として東亰の若者にも人気のカイエ3世だが、今回の来訪では公式日程以外の配信は控える方針という。22日午前に離亰する。
■ 20日、鑑定協力協定の拡大に署名
来訪の中心となるのは20日の署名式だ。日ノ國と瑠海王国は既存の漂着物鑑定協力協定(既報)を拡大し、鑑定人材の相互研修を正式な制度として組み込む改定に署名する。既報(1日・9日)のとおり、11月10日ごろから3週間程度の技官先行派遣(梅津肇・日和田香澄両氏、受け入れ担当・蓑輪誠一氏)はこの改定の先行実施にあたり、署名式にはこの3人も出席する予定だ。瑠海側の窓口を務めるマノン・ケイレア拾い上げ庁次官も同席する。
署名式に続き、カイエ3世は第三鑑定センターを視察する。既報どおり、窓漂着物を含む個別の収蔵品の現物は非公開のままとし、視察は保管棟の運用状況の説明にとどめる方針。外務省筋は「現物公開は、鑑定が済んでいないものを見せることと同じ意味を持つ。王室の血筋がどうであれ、手続きの外は作らない」と述べた。
■ 21日、第1窓「灯しの街」を見学
21日には、既報(8日・11日)の光の行列や音の記録で話題の第1窓「灯しの街」の見学が予定される。国賓としての特別な配慮から、一般公開区画からの見学となり、非公開の観測区画には入らない。次元調査課は「窓を見ていただくことと、窓の向こうを調べることは別の仕事だ。来訪が調査に影響を与えないようにする」とコメントしている。
瑠海王国は王室が漂着民の血を引く、世界で唯一の国として知られる。カイエ3世は演説で曽祖母の言葉を引用することが多く、外務省筋によれば今回の来訪でも、灯しの街を自分の目で見ることを楽しみにしているという非公式なコメントが事前に伝わっているという。
■ 警備は刀士会、碧海諸島にも招待
警備体制は既報(9月30日)どおり、要人警護の伝統的職務として東亰刀士会の一部が担い、潜行監視員も夜間の随行にあたる。警視庁と宮内庁は「壁上競走最終節と同種の運用」と説明しており、特段の規模拡大はないとしている。
外務省は16日、瑠海の隣国・碧海諸島の在京関係者が、20日の署名式後のレセプションに招かれることも明らかにした。既報(12日・13日)のとおり、碧海諸島は瑠海先行派遣の枠組みを参考に、日ノ國への鑑定人材派遣協力を正式に要請している。外務省は「瑠海との枠組みが固まる前に碧海を同格に扱うことはできないが、関心を持ってもらうこと自体は歓迎する」とし、招待は協力拡大そのものの約束ではないと線を引いた。
外務省国際協力局審議官・雨宮悠一(55)は「窓条約の暫定合意(既報15日)に続き、来訪では個別の協力案件を一つずつ前に進めたい。板挟みであることを隠さずに交渉するしかない、というのはこの件でも同じだ」と話した。










