瑠海先行派遣、技官2人の氏名確定 隣国・碧海諸島も関心
第三鑑定センターは12日、既報の瑠海王国への鑑定人材先行派遣(11月10日ごろから3週間)について、派遣する技官2人の氏名と所属を正式に発表した。第5窓窓班の梅津肇氏(42)と鑑定官の日和田香澄氏(35)。発表の場では、瑠海の隣国・碧海諸島の在京関係者が同席し、将来の協力に関心を示した。
■ 窓班と鑑定官、1人ずつ
第三鑑定センターは12日午後、既報どおり来月10日ごろから3週間程度を予定する瑠海王国への鑑定人材先行派遣について、派遣する技官2人の氏名を正式発表した。1人は第5窓窓漂着物を扱う「窓班」の梅津肇氏(42)。窓班の立ち上げ当初から在籍し、第5窓窓漂着物2点の「未特定」判定(既報)にも携わった。もう1人は鑑定官の日和田香澄氏(35)で、1990年代以降のデザインベビー世代にあたる。センターでは同位体比分析を主に担当してきた。
梅津氏は会見で「向こうの鑑定手法を見学できるのは楽しみだが、こちらの手の内をすべて見せるわけでもない、という程度の緊張感は持っていく」と述べた。日和田氏にとっては今回が初めての海外出張で、「数字の出し方が違う国でどう同位体比を読むのか、純粋に興味がある」と語った。既報どおり受け入れ担当は主任鑑定官・蓑輪誠一氏(48)が務め、研修日程のうち1日は予備調査協会(会長・露木要)の現場見学も予定どおり組み込まれる。
■ 碧海諸島、関心を示す
会見には瑠海の隣国・碧海諸島の在京関係者も同席した。碧海諸島は瑠海の東に連なる島嶼国で、真珠と海藻の養殖を主産業とし、漂着物は漁網にかかって見つかることが多いという。これまで日ノ國の紙面に単独で取り上げられたことはなかったが、瑠海との先行派遣の枠組みを「参考にしたい」として外務省に非公式に照会していたことが今回の発表で明らかになった。外務省筋は「具体的な協議には至っていないが、関心は把握している」とコメントした。
瑠海側窓口のマノン・ケイレア拾い上げ庁次官は「漁網にかかる漂着物の扱いは瑠海と碧海諸島で似ている部分も多い。まずは瑠海と日ノ國の枠組みを見てもらうところから」と述べ、周辺国への広がりに前向きな姿勢を見せた。派遣メンバーの正式な技官2人の氏名確定により、10月19〜22日のカイエ3世国賓来訪に向けた周辺準備は一区切りついたことになる。
■ 「優遇」への目配り
外務省内にはすでに既報どおり「瑠海優遇」と見られることへの慎重論がある。今回、碧海諸島の関心が公の場で明らかになったことで、この慎重論はむしろ和らいだとの見方も出ている。外務省筋は「最初の相手が瑠海だったのは先行派遣の経緯によるものであって、特定の国に限った話ではないと示せる材料が増えた」と話した。一方で、与党「観測を拓く会」(呼びかけ人・三宅奏太)は「周辺国が関心を持つのは望ましい流れ」と歓迎する一方、碧海諸島との協議が具体化する時期については「今回の瑠海先行派遣の結果を見てから」との立場を崩していない。
梅津氏・日和田氏の2人は、出発までの1カ月で瑠海側の鑑定記録フォーマットの事前学習を進める予定。センター関係者は「初めての海外出張になる日和田さんのほうが、むしろ数字の読み方の違いを一番楽しみにしているようだ」と話した。










