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亀戸の一街区、時計がすべて3分遅れる

2026年(透暦52年)10月13日 (社会部・真柴湊) English

©東亰新報

亀戸三丁目の一角、28世帯が暮らす一街区で、公共の時計から各戸の時計まですべてが正しい時刻より3分遅れていることが分かった。夜間巡回中の潜行監視員が標準時刻との食い違いに気づき、TDAが調査に入ったが、原因は分かっていない。既報の「消えた路地」と同じ亀戸地区で見つかった新たな謎。

■ 「時報と合わない」

亀戸三丁目の一角、商店2軒を含む28世帯が暮らす一街区で、11日深夜の巡回中、潜行監視員の霧生伊織(29、既報)が異変に気づいた。巡回の際に携帯する標準時刻同期済みの時計と、街区入口にある公共の時計とを見比べたところ、3分の差があった。「最初は自分の時計が狂ったと思った。でも巡回を続けて、個々の家の窓越しに見える時計も、商店のシャッターに表示された時刻も、全部同じだけ遅れていることに気づいた」と霧生は振り返る。

■ TDAが28世帯すべてを確認、原因は不明

通報を受けたTDAが12日から13日にかけて街区内の28世帯すべてを訪問調査したところ、公共の時計、各戸の壁掛け時計・置き時計、商店2軒のレジ付属の時計、合わせて確認できた41台のうち、動作していた39台すべてが標準時刻より正確に3分遅れていた。携帯電話やインターネットに接続された機器の時刻表示は正常だったため、住民の多くは今回の調査で初めて気づいたという。街区の境界(隣接する道路1本を挟んだ向かい側)では時計はすべて正常だった。

TDA広報は「揺らぎとの関連を示す兆候は現時点でない」としつつ、「機序も原因も、現時点では説明できない」と述べた。既報(7日)の「消えた路地」と同じ亀戸地区での発生だが、両者の関連については「地理的に近いというだけで、結びつける根拠は無い」と慎重な姿勢を崩さない。

■ 住民「直しても、また3分遅れる」

街区に30年近く住む女性(61)は、調査員に時計を標準時刻に合わせ直してもらったが、13日午後に確認したところ、やはり3分遅れていたという。「直しても、また同じだけ遅れる。だから誰も本気で直そうとしなくなった」と話す。隣に住む会社員男性(44)は「3分くらいなら生活に支障はない。むしろ、うちの時計だけ合わせても意味がないと分かって、ちょっと気が楽になった」と苦笑した。

商店主の一人は「レジの時計が合わないと最初は焦ったが、お客さんも『この店は3分遅れでいいから』と笑ってくれる。悪いことばかりじゃない」と話し、街区の雰囲気は深刻というより不思議がられている様子だという。

■ 霧生伊織「聞こえない分、見るしかなかった」

発見者の霧生は、潜行監視員の職務について「聞こえないのが仕事です、とよく言うが、今回は何も聞こえなかった代わりに、時計という見えるものに助けられた」と話す。区は現地確認を継続する方針で、TDAも定期的な再測定を予定している。真相は明かされないまま、亀戸の謎がもう一つ増えた。

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