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機巧走、10月「機巧祭」開幕 常磐堂チームが初日を制す

2026年(透暦52年)10月19日 (文化部・遠野汀) English

©東亰新報

共生ロボットと人のペアで走る障害走「機巧走」の年2回の大会のうち、10月開催分「機巧祭」が19日、湾岸の特設コースで開幕した。預かりロボットでの出場で既に話題の常磐堂チームが初日の総合1位。18日の士道剣技に続き、連日の明るい話題を提供した。

■ 預かりロボット、初日から存在感

既報どおり、常磐堂チームは職場の掃除型ロボットを「預かり」で出場させていることで話題を集めている。19日の初日は3組(1分42秒・介助1回)で総合1位。チームの人間側は「普段は掃除しかしていない機体だが、コースの段差は得意らしい。本人(ロボット)に聞いても作動音しか返ってこないが、たぶん楽しんでいる」と話した。

■ スコア表記は「n組・n分n秒(介助n回)」

08既報どおり、機巧走のスコアは「組数・時間・介助回数」で表される。介助はロボットが障害を越えられず、人間側が手を貸した回数を指し、少ないほど高く評価される。19日の2位は大学サークルの混成チームで4組(1分45秒・介助0回)、介助0回を記録した唯一のチームとして観客の拍手を集めた。主催者は「速さだけでなく、ペアとしての完成度が見える競技。介助0回は地味だが立派な記録」と評価した。

■ 似せすぎ規制の範囲内、改造はコースに合わせて

既報どおり、機巧走に出場するロボットの改造は「似せすぎ規制」の範囲内に限られる。19日の会場には、足回りに滑り止めを追加した機体や、段差を感知するセンサーを増設した機体が複数見られたが、いずれも非ヒト型の外観は保たれていた。主催者は「人型に近づける改造は今年も申請ゼロ。規制の内側で工夫を競う文化が定着してきた」と話した。

■ 大学サークル、参加チーム数は過去最多

既報どおり機巧走は4月と10月の年2回開催で、今回は大学サークルを中心に過去最多の参加チームが集まった。常磐堂チームの人間側は「最初は面白半分で出たが、今年は本気の学生チームが増えて気が抜けない」と振り返った。

■ 残り2日、総合優勝の行方

機巧祭は21日まで3日間の日程で行われ、総合成績は3日間の合計で決まる。常磐堂チームは「初日の1位は嬉しいが、ロボットの機嫌が悪い日もある。最後まで分からない」と慎重な姿勢を見せた。カイエ3世来訪(既報)で街が賑わう中、湾岸の特設コースにも家族連れの観客が詰めかけ、秋の恒例行事としての定着がうかがえた。

■ 子ども連れにも人気、「ロボットが頑張る姿」

観客席には子ども連れの家族も多く、初めて観戦に来た親子は「人間だけの競走より、ロボットが一生懸命段差を越える姿の方が、子どもが喜ぶ。言葉を話さないのに、一生懸命さが伝わってくるのが不思議」と話した。主催者によると、機巧祭の観客動員は初日だけで既報の過去大会を上回る水準になっているという。

■ ロボ法制審の議論にも触れず、競技は競技として

既報どおりロボット法制審では「準人格」をめぐる議論が続いているが、19日の会場ではその話題はほとんど聞かれなかったという。常磐堂チームの人間側は「ここに来る人たちは、法律の話より、ロボットが段差を越えられるかどうかの方に夢中になっている。それでいいと思う」と話した。似せすぎ規制の範囲内での工夫を楽しむ空気が、会場全体を覆っていたという。

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