士道剣技「秋の五番勝負」第3節、北都が雪辱 東亰の連勝止まる
士道剣技「秋の五番勝負」第3節が18日、北都の氷室流本部道場で行われ、北都刀士会が東亰刀士会を3対2で下した。開幕戦(3日)で東亰に敗れた北都が、ホームで雪辱を果たす形。東亰は開幕からの2連勝が止まったが、水無瀬弦(22)は個人としては3戦連続の白星を挙げた。
■ 先鋒は水無瀬、しかし中堅・副将を落とす
既報(16日)のとおり、士道剣技「秋の五番勝負」第3節は18日、北都の氷室流本部道場で行われた。先鋒戦は水無瀬流の若手・水無瀬弦(22)が抜刀しての一本勝ちで東亰が先取。開幕戦(3日)・第2節(10日)に続く個人3連勝となったが、続く次鋒戦・中堅戦・副将戦を北都刀士会(氷室流)が連取し、大将戦を待たずに北都が勝利を確定させた。大将戦では、既報どおり代役を続ける鹿目千歳(41)が今回も抜かず見切りで一本を返したが、チームの最終的な星取は2対3。東亰刀士会の開幕からの連勝は、ここで止まった。
■ 氷室想一「研究の差が出た」
北都刀士会の氷室流当主・氷室想一(58)は、既報(16日)で語った「ホームでの雪辱」を果たした。「開幕戦の研究不足を埋める時間は十分にあった。次鋒から副将まで、こちらの型を変えたのが効いたと思う」と振り返った。観客席からは地元の声援が大きく、収容人数の小さい本部道場はほぼ満席だったという。氷室は「大将戦で東亰さんが一本を返したのは当然だと思っている。あそこは誰が出てきても止められる気がしない」と、鹿目の見切りには素直に敬意を示した。
■ 鹿目千歳「抜かない方針は変えない」
鹿目千歳は試合後、「負けは負けとして受け止める。ただ、抜かない、という方針を変える理由がこの一敗で生まれたとは思わない」と述べた。既報の口癖どおり「刀は、抜かなかった回数で評価してください」とも繰り返した。東亰刀士会としての通算成績は2勝1敗となり、残り第4節・第5節(いずれも11月までに開催予定)に向けて立て直しが課題となる。
■ 水無瀬弦「個人の白星が、今日はただ悔しい」
先鋒として連勝を伸ばした水無瀬弦は、試合後の取材に浮かない表情だった。「自分が勝っても、チームが負けたら意味がない。今日ほど白星が悔しかったことはない」と話した。一方で、鹿目からは「3連勝は誇っていい。悔しさを持ち帰って来月に繋げてくれればいい」と声をかけられ、小さく頷いていたという。
■ 観客席、学生券の3割超えは今節も
既報(16日)の学生向け半額チケットは今節も継続され、収容人数の小さい北都の本部道場では、学生券の利用者が観客席の3割を超えたという。主催者は「結果は東亰にとって悔しいものになったが、客席の反応自体は今季いちばん熱かった」とコメントしている。北都刀士会の氷室想一は「勝った側がこれを言うと鼻につくかもしれないが、学生さんたちがこれだけ見に来てくれる競技になったことは、どの道場の当主としても嬉しい」と述べ、勝敗を離れて競技の広がりを歓迎する姿勢を見せた。
■ 次節は11月、立て直しへ
東亰刀士会は、残る2節の日程を近日中に発表する方針。既報(16日)のとおり今季の全5節は11月上旬までに終了する見通しで、第4節の対戦相手は尾張刀士会(沢井流)との再戦が軸に検討されるとみられる。忍競「夜長杯」(11月)にエントリー済みの霧生伊織選手を含め、刀士会と監視業組合は11月の行事が重なる時期の調整を進めている。






