朝ドラ『窓の家』総集編、今夜第3話 収容所後の群像を描く
TCTの朝ドラ『窓の家』総集編(全5話・10月の毎週末放送、既報)は、18日夜に第3話を放送する。1976年前後、収容施設が解体され漂着民が街へ出ていく時期を描く回で、既報(9日)の鷺沼雪乃(82)が試写に同席し、半世紀前の自分の演技を見返した。
■ 全5話、10月の毎週末に
既報(6日)のとおり、この総集編は来年の放送50周年に向けた最初の仕掛けとして企画された。放送枠は通常の朝ドラ枠とは別に、週末の夜に再編集された長尺版として組まれている。
■ 第1話・第2話に続く山場
既報(10日・12日)のとおり、第1話(視聴率18.4%)・第2話(17.1%)はいずれも近年の再放送枠として高水準を記録した。18日放送の第3話は、収容施設の解体と、漂着民が「岸」の字を含む姓を選んで帰化していく時期(既報どおり世界設定上の1975〜79年)を描く。TCTによると、この回は当時のセットを一部再現した貴重な映像が含まれ、制作陣が「シリーズでもっとも脚本の直しが多かった回」と位置づけているという。
■ 鷺沼雪乃、半世紀ぶりに自分の芝居を見る
既報(9日)の半世紀ぶりの単独取材を受けた鷺沼雪乃(82)は、18日午後の試写に同席した。収容施設を出て間もない若い母親役を演じた若き日の自分の映像に、終始言葉少なだったという。「自分の声がいちばん恥ずかしい」と既報(12日)で語っていた本人だが、試写後は「恥ずかしいけど、あの頃の自分がちゃんと芝居をしていたことは分かった」と短く感想を述べた。既報(25日)の京橋ホールでのトークイベントでも、この回の裏話に触れる場面があるとみられる。
■ 当時のエキストラ、今の視点で見る試み
第3話には、当時のエキストラとして出演した市民の子孫数人が別撮りで感想を寄せる新編集が加わっている。そのうちの一人は「祖母が収容施設のシーンに出ていたと聞いていたが、画面のどこにいるのか家族でも分からなかった。この総集編で初めて特定できた」と話したという。TCTはこうした視聴者参加型の編集を、来年の放送50周年に向けた企画の一つの手応えと位置づけている。
■ 同じ夜、BTVでは「岸辺セブン、7つの顔」
局は違うが、同じ18日夜にはBTVの特番「岸辺セブン、7つの顔」も放送される。既報(14日)のとおり密着取材は13日に撮影を終え、最終編集を経て今夜の放送にこぎつけた。岸柳ノア・浦畑いろはの日常を追う回の一部は既報の先行公開で話題になっており、同じ週末の夜に看板朝ドラの総集編とアイドルグループの特番が重なる、エンタメ面としては珍しくにぎやかな一夜になる。
■ 試写室、笑いと沈黙が半分ずつ
18日午後の試写室には、制作陣やTCT関係者約20人も同席した。当時の収容施設のセットを再現した場面では、笑い声の起きる軽い場面と、誰も声を発しない重い場面とが交互に続いたという。試写に同行した小柳の見立てでは、笑いが起きたのは当時のラジオ体操を見よう見まねでやる場面など、生活の細部を描いた部分。沈黙が続いたのは、収容施設を出る前日、登場人物たちが「岸」の字を含む姓を選ぶ場面だったという。
■ 残る2話、来年の50周年に向けて
総集編は10月の毎週末、残り第4話・第5話の放送を予定する。TCTは来年の放送50周年に向けた企画を今後も段階的に発表する方針で、第3話の視聴率は19日に発表される見通し。





