暫定148系統の金属柱、解読をヒンド数理班に正式委託 第7次国際共同研究の枠組みで
亀戸六丁目に9月1日夜に漂着した金属柱(暫定148系統)の記号解読について、第三鑑定センターは23日、第7次国際共同研究の枠組みでヒンド連邦の数理解析班に正式に委託したと発表した。既報のとおり記号は「記数法」の可能性が指摘されていたが、解読は8月以降ほぼ手つかずのままだった。
■ 8月以来、ほぼ手つかずだった解読
既報のとおり暫定148系統の金属柱は、頭部の記号列について第三鑑定センターが「文字ではなく数量や順序を表す記数法である可能性がある」との中間所見を8日に示していた。もっとも、その後の解読作業は国内の担当研究員1人がほかの案件と兼務する体制にとどまっており、担当者自身も「正直、8月以降ほとんど手を付けられていなかった」と認める。今回の委託は、この足踏み状態を打開する動きとして位置づけられる。
■ 第7次国際共同研究の枠組みで
第三鑑定センターによると、共同議長を務める日ノ國とヒンド連邦の合意に基づき、148系統の記号列データをヒンド連邦の数理解析班に正式に委託することが23日、決まった。ヒンド連邦は既報のとおり数理モデルのライセンス料が経済面の定番ネタになるほど数理分野に強みを持つ国で、担当者は「記数法である可能性が高いなら、言語学よりも数理の専門家に見てもらうほうが早いと以前から考えていた。玄洲の発表(既報)とは直接関係ないが、国際共同研究の枠組みが生きている証しにはなる」と話した。
■ ヒンド側「繰り返しの規則性に注目」
委託を受けるヒンド連邦の数理解析班主任、アニルダ・ラーオ氏は書面での取材に対し、「送られてきた記号の写真を一見して、単語というより桁上がりの規則に近い印象を受けた。ただし、それが十進法なのか、まったく別の基数を使っているのかは分からない」とコメントした。ラーオ氏によると、分析にはまず記号の出現頻度と並び順のパターンを統計的に洗い出す作業から着手する方針で、「何を数えているかまで分かるとは今の段階では約束できない。数え方の規則が分かる、というところまでで十分な成果だと考えている」と慎重な言い回しをした。
■ 「解ければ大発見、解けなくても普通」
第三鑑定センターの担当者は「記数法だと分かったところで、柱そのものの用途は依然として不明だ。何かの計器の目盛りかもしれないし、儀礼的な意味しかない飾りかもしれない」と述べ、過度な期待を戒めた。既報のとおり暫定148系統は既知のどの系統とも同位体比が一致しておらず、由来そのものも未解明のまま。担当者は「解ければ大発見だが、解けなくてもこの世界には珍しいことではない。九霧も、州崎のノックも、分からないまま何年も続いている」と話した。
■ 街の受け止め
亀戸で金属柱の発見現場近くに住む男性(67)は「うちの前で見つかったものが、遠い国の学者に送られて調べられていると聞くと、なんだか妙な気分だ」と話す。一方、大学で数学を学ぶ学生(20)は「記数法かもしれないというだけでもわくわくする。解読の途中経過だけでも公開してほしい」と期待を口にした。
■ 今後
分析には数カ月単位の時間がかかる見通しで、第三鑑定センターは「中間報告があれば随時公表する」としている。既報のとおり暫定148系統をめぐっては「隣の世界」こと第31系統との製法の類似が指摘される第122系統の例もあり、次元調査課とは別の窓口ながら、記号や製法の類似から系統どうしの関係が見えてくる可能性も残る。もっとも第三鑑定センターは「関係を急いで結びつけないのは、この街の流儀だ」と、次元調査面と同じ姿勢を崩さなかった。
