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透暦賞、一次候補を発表 潮見橋が特別部門に初ノミネート

2026年(透暦52年)10月19日 (文化部・芸能・小柳ちひろ) English

©東亰新報

来年1月発表の映画・ドラマの年間賞「透暦賞」の実行委員会は19日、各部門の一次候補を発表した。灯火アニメーション新作「灯しびと」主演の望月陽菜(24)がアニメ部門に、朝ドラ『窓の家』の篠宮ひかり(27)が主演女優部門に名を連ねた。人間と掃除型ロボットの漫才コンビ「潮見橋」は、新設の特別部門に史上初めてノミネートされ、本人たちも驚きを隠さなかった。

■ 一次候補、各部門5組前後

透暦賞実行委員会は19日、京橋の事務局で記者会見を開き、来年1月の本賞発表に向けた一次候補(各部門5組前後のロングリスト)を公表した。最終候補への絞り込みは12月上旬、本賞発表は例年どおり1月を予定する。実行委員長は「今年は配信作品の層が厚く、選考は例年以上に時間がかかった」と明かした。

■ 望月陽菜「まだ実感が薄い」

アニメ部門には、灯火アニメーションの新作「灯しびと」(既報・9月12日初出)で主演を務める望月陽菜(24)がノミネートされた。第7系統「灯しの街」を下敷きにした架空都市で灯りをともす仕事を継ぐ少年を演じ、アニメ主演は今回が初めて。望月は取材に「分からないことを分かったふりで演じない、というのを自分の信条にしてきたが、ノミネートの実感はまだ薄い。役の少年と一緒に、まだ半信半疑でいる」と笑った。

■ 篠宮ひかり、主演女優部門へ

朝ドラ『窓の家』(既報の総集編が放送中)でヒロインを演じる篠宮ひかり(27)は主演女優部門の候補に入った。獣徴は耳と尾のみの漂着ハーフで、記者会見ではいつもどおり率直な物言いで笑いを取ったという。「ノミネートされて嬉しいが、総集編の視聴率がどう出るかの方が正直気になる」と話した。

■ 潮見橋、新設・特別部門に初ノミネート

今回の発表で最も話題を集めたのは、人間と掃除型の共生ロボットによる漫才コンビ「潮見橋」(既報)の、新設された特別部門への初ノミネートだった。実行委員会は「人間とロボットの組み合わせという、既存の部門に当てはまらない表現が増えてきたことを受けた新設」と説明した。相方の人間側は会見で「まさか自分たちが呼ばれると思っていなかった。相方(ロボット)に伝えたら、いつもの作動音を2回鳴らしただけだった」と明かし、笑いを誘った。ロボット法制審で係争中の「準人格」論議にも触れ、「賞の対象になる、ならない、という話は、法律の話とは別の棚に置いておきたい。今はただ、呼ばれたことを喜びたい」と語った。

■ 最終候補は12月上旬

実行委員会によると、最終候補の発表は12月上旬、本賞発表は来年1月の見通し。既報どおり九条蓮(34)は過去作で主演男優賞を受賞した実績があり、今回の一次候補リストには含まれていないが、関係者は「新作の公開時期次第で、来年以降も候補に入る可能性は十分にある」としている。

■ 「配信王」来訪とは別枠、発表自体は予定どおり

19日は瑠海国王カイエ3世の東亰到着(既報)と同じ日に当たったが、実行委員長は「発表の日程は半年前から決まっていたもので、来訪とは関係が無い」と説明した。一方で、既報どおりカイエ3世自身が「配信王」として芸能ニュースにも関心が高いことから、事務局内では「今年のノミネートリストを、国王がどう受け止めるか気になる」との軽い雑談も出たという。実行委員長は「あくまで余談だが」と笑いながら付け加えた。

■ 業界関係者「配信作品の層の厚さが選考を変えた」

今回の選考で候補数が各部門で増えた背景には、配信専用作品の台頭があるという。ある業界関係者は「数年前までは劇場公開作とテレビ放送作が中心だったが、今は配信発の作品が無視できない存在感を持っている。潮見橋のノミネートも、その流れの中で初めて可能になった」と分析した。実行委員会は「部門の枠組み自体を、毎年少しずつ現実に合わせて見直している」とし、来年以降もさらなる部門の新設・統合があり得るとしている。

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