第1窓「灯しの街」、光の行列は7日以来確認されず 灯窓茶房に問い合わせ相次ぐ
TDA次元調査課は9日までの開口記録を確認し、既報(7日)の「光の行列」は、その後の3回の開口で再確認されていないと10日、本紙に明らかにした。一方、羽田沖の喫茶店「灯窓茶房」には既報を読んだという来店者からの問い合わせが相次ぎ、11月分の一般見学抽選への関心の高まりがうかがえる。
■ 3回の開口、行列は見えず
第1定常窓「灯しの街」は、既報の7日の「光の行列」以降、8日・9日・10日未明の3回開口したが、いずれも坂道を下る灯りの行列は観測されていない。次元調査課は「あの夜が特別だったのか、単に見ている時間帯が合わなかったのか、今のところ判断できない」としている。窓番の日誌には、ふだんと変わらない夜景の記述が続いているという。
■ 灯窓茶房、問い合わせ相次ぐ
羽田沖の観測やぐらに隣接する喫茶店「灯窓茶房」には、既報を読んだという来店者からの問い合わせが9日以降相次いでいる。店主の宮井(既報)によると、「また行列が見られますか」という質問がほとんどで、「見られるかは誰にも分かりません、とお答えするしかないのですが」と苦笑する。店は9日・10日とも満席が続いた。
■ 抽選は11月分から反映
第1窓の一般見学は1日80人枠、月初め一括受付の抽選制で運用されている(既報)。10月分の抽選はすでに7日の行列観測より前の月初めに締め切られており、今回の話題が応募数に反映されるのは早くても11月分からだ。次元調査課の担当者は「関心が高まっているのは窓口の電話でも感じるが、倍率の数字で言えるのはまだ先の話になる」と述べた。
■ 「向こうがこちらを認識している証拠はない」に変更なし
次元調査課は、7日の観測後も「向こうがこちらを認識している証拠はない」という第1窓についての従来見解を変えていない。既報の第5窓の見解修正(10月5日)とは別枠だとする立場も繰り返した。行列の起点・終点、何のための行事なのかは依然不明のままで、11月上旬に初会合を予定する外部有識者検討会(座長・梶浦悦子)の議題にも、この件が追加される見通しに変わりはない。
■ 窓番の見方
当直明けの窓番の一人は匿名を条件に、「あの夜はこちらが数えるのを諦めるくらいの規模だったので、次に同じものを見られるかどうかは、正直に言って誰にも保証できない」と話した。「期待されるのは悪いことではないが、窓は毎回違う顔を見せる。それを面白いと思えるかどうかが、この仕事に向いているかの分かれ目だと思う」。
■ 市民の声
灯窓茶房で待っていた会社員の男性(31)は、11月分の抽選に初めて応募したという。「今までは興味本位で窓の話を眺めていただけだったけど、あの行列の記事を読んで、一度くらい自分の目で見てみたいと思うようになった」。倍率がどれだけ上がるかはまだ誰にも分からないが、少なくとも応募の列には、確かに一人増えたことになる。
■ 小学校見学は変更なし
既報どおり第1窓は社会科見学のコースにも組み込まれているが、次元調査課は団体枠の運用について「一般抽選枠とは別枠であり、今回の話題を理由に特別対応を増やす考えはない」としている。担当者は「見学の公平性を保つことが何より大事で、話題になったからといって枠を広げると、かえって不公平になる」と説明した。
■ 戸田輪記者の見方
取材を続ける戸田輪記者は「あの夜が特別だったのか、これからも時々起きることなのか、答えが出るまでにはまだ時間がかかりそうだ」と話す。「ただ、見られなかった人たちの関心がこうして形になって残っていくのも、この面らしい記録の一つだと思う」と続けた。次元調査課は、今後の開口記録を月単位で集計し、何らかの傾向が見えた場合は改めて公表する方針を示している。




