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次元調査

第1窓「灯しの街」、祭りのような光の行列を初観測 灯窓茶房・見学抽選はさらに沸く

2026年(透暦52年)10月8日 (科学部・次元調査・戸田輪) English

©東亰新報

TDA次元調査課は8日、羽田沖の第1定常窓「灯しの街」(第7系統)で7日夜の開口中、無数の灯りが連なって街路を進む、祭りの行列のような光景を初めて観測したと発表した。稼働開始(2024年3月)以来、人々が「式」の札で灯りや水を操る様子は繰り返し観測されてきたが、多数の灯りが一つの方向へそろって動く光景が確認されたのは今回が初めてという。

■ 「数えるのをやめた」と窓番は書いた

7日午後9時17分、羽田沖の観測やぐらで第1定常窓「灯しの街」が開いた。開口は59分間で、稼働以来の平均(約50分)からすれば特に長くはない。だが、その夜の窓室日誌には、担当の窓番が「数えるのをやめた」の一行を残した。石造りの高層都市の坂道を、無数の小さな灯りが列をなして下ってくる光景が、ガラス越しに見えたからだった。

次元調査課によると、灯りは手に提げるか肩に掛けるかした小さな器具のようなもので、担当者が目視で数えようとしたところ、見える範囲だけで三百を超えた時点で数え切れなくなったという。行列は坂道をゆっくり下り、開口が終わるまでの間、途切れることなく続いていた。

■ 稼働以来、初めての光景

第1窓は2024年3月の稼働開始以来、人々が「式」と仮称される手順書を読んで灯りや水を操る様子が繰り返し観測されてきた。だが、次元調査課によれば「式」を使った灯りの操作は、これまでいずれも個人や小集団単位のものにとどまり、多数の灯りが一つの方向へそろって動く光景が確認されたのは今回が初めてだという。

担当者は「個々の灯りの揺れ方を見る限り、手で提げて歩いているように見える。何かの行事なのか、単に道を照らしているだけなのかは分からない」と説明する。行列の先頭や最後尾がどこにあるのか、どこから来てどこへ向かうのかも、今回の開口時間内では確認できなかった。

■ 「向こうの事情は、向こうのもの」

次元調査課は、この光景が向こう側にとってどういう意味を持つのかについて、一切の推測を避けている。担当者は「行列が何を祝っているのか、あるいは祝っていないのかは、向こうの事情であり、こちらに分かることではない。意味を知りたい気持ちは私たちも共有しているが、分かったふりはしない」と述べた。既報のとおり第5窓「剣の国」では「向こうがこちらに気づいている兆候」が認められているが、第1窓についてはそうした見解の修正は今回示されておらず、従来どおり「向こうがこちらを認識している証拠はない」という立場が維持されている。

■ 灯窓茶房、朝から行列

羽田沖の観測やぐらに隣接する民間喫茶店「灯窓茶房」は、8日朝から開店前に列ができる事態となった。店主の宮井朔さん(38)は「ニュースを見た常連さんが朝一番に来て、『今夜はどうですか』と窓の開閉予報を聞いてくる。うちから窓の実物は見えないんですけどね、と言っても、みなさん嬉しそうに帰っていく」と話す。既報のとおり同店は開業(9月18日)以来、満席が続いているが、8日は開店から1時間で店頭の回転分の整理券が尽きたという。

■ 見学抽選、倍率さらに上昇か

第1窓の一般見学は1日80人の抽選制で、通常でも倍率20倍を超える。次元調査課によると、今回の発表直後から見学申し込みの問い合わせが増えており、今月の抽選倍率はさらに上がる見通しだという。既報のとおり9月16日には、2024年5月から応募を続けてきた市民・只野恵美子さん(58)が104回目の応募でようやく初当選を果たしたが、今回話題の光景が見えた7日の開口回は別の日程の見学者に当たっており、只野さんは今回は観覧していなかった。次元調査課の担当者は「次にまた似た光景が見えるかどうかは、私たちにも分からない。見学に外れた方には申し訳ないが、それも含めて予報のできない現象だということは、ご理解いただきたい」と話している。

■ 窓グッズにも商機

灯窓茶房が扱う窓グッズ(「灯しの街」のポストカードや、本物の窓漂着物は国庫帰属のため置かれないレプリカ雑貨)にも、今回の発表を受けて問い合わせが増えているという。次元調査課は、既報の窓グッズ模倣品問題を踏まえ、民間利用の許諾ガイドラインの整備を継続検討しているが、担当者は「商業化と観測倫理の線引きは、まだ結論を出せる段階にない」と慎重な姿勢を崩していない。既報の外部有識者検討会(座長・梶浦悦子)の議題には、今回の観測も新たに加わる見通しだという。

■ 分からないまま、広がる楽しみ

次元調査課は今後、同様の行列が再び観測されるかどうかを継続的に注視するとしている。担当者は「分からないことが分かったように見える瞬間こそ、一番気をつけなければいけない。今回も、見えたものをそのまま記録しただけだと思ってほしい」と繰り返した。それでも、羽田沖の観測やぐらに足を運ぶ人の列は、8日もまた途切れることなく続いていた。

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