第2窓「鳴き交わし」、間隔は2回連続で短縮 音響班「規則性はまだ言えない」
TDA次元調査課は29日、第2定常窓「機構の海」で観測された「鳴き交わし」(9/23初観測、9/27〜28再観測、いずれも既報)の音響解析中間所見を公表した。金属音の間隔は1回目から2回目にかけて平均約2割短縮しており、単純計算では3回目でさらに短くなる可能性があるが、音響班は「2点を結んだだけで規則性とは言えない」と慎重な姿勢を崩していない。塔の高さ・形状に変化はなく、「意思疎通」との断定も今回も避けられた。
■ 「2割短縮」を数字で確認
第2定常窓「機構の海」で観測された「鳴き交わし」について、TDA次元調査課の音響解析班は29日、既報の2回分の録音を波形解析にかけた中間所見を明らかにした。9/23の初観測と9/27〜28の再観測を比較すると、二つの塔状構造物が交互に発する金属音の間隔は平均で約2割短縮しており、音の高さ・強さ自体には目立った変化がないという。担当者は「数字としての『2割』は確かだが、これが続くのか、たまたま2回ともそうだっただけなのかは、今の時点では区別のしようがない」と説明した。
■ 「点」であって「線」ではない
音響班が慎重なのは、観測回数がまだ2回にとどまるためだ。「2点を結べば直線は引けるが、それが規則性を意味するとは限らない。3回目、4回目でこの傾向が崩れることは十分にありうる」と担当者。塔の高さ・形状には既報どおり変化がなく、窓漂着物の回収も今回もなかった。第2窓は制度開始以来、窓漂着物が一度も回収されていない唯一の系統であることも改めて確認された。「意思疎通」との断定を避ける五原則の姿勢は今回も維持され、担当者は「音を出している、以上のことは言えない」と繰り返した。
■ マイク増設を検討
次回以降の観測精度を上げるため、調査課は窓室内のマイクを現在の1本から複数本に増やし、二つの塔それぞれの音源を分離して記録する体制を検討していると明らかにした。実現すれば、どちらの塔が先に音を出しているのか、間隔の変化に規則性があるのかを、より正確に追える可能性があるという。導入時期は未定。11月に予定される外部有識者検討会でも、第2窓の議題の一つとして扱われる見通し。
■ 窓番の記録から
窓番の日誌には、27日深夜の開口時「今回は前回より速く感じた」という一文が残っていたという。窓番の一人は取材に「体感で『速い』と思っても、実際に数字にしてもらえると答え合わせができた気分になる。ただ、次はもっと速くなるのか遅くなるのか、正直まったく予想がつかない」と話した。音響班は「予想がつかないという感覚のほうが、たぶん正確です」と応じている。
