第2窓「機構の海」、3回目も「1から7」の折り返し確認 ロボ法制審でも引用
TDA次元調査課は6日、第2定常窓「機構の海」(第19系統)の金属音「鳴き交わし」について、3回目の観測でも「1・2・3…と増え、7に達すると1に戻る」という既報の折り返しが確認されたと発表した。2回連続の偶然を否定できないとしてきた同課は、今回の3回目を受けて「規則性があるとみてよい」との見解に改めた。10月中旬に初の公聴会を控えるロボ法制審の場でも、この話が引用される一幕があった。
■ 3回目、同じ場所で折り返す
第2定常窓「機構の海」では、自己修復する機械の群体が発する金属音の「鳴き交わし」が観測され続けている。既報のとおり9月30日・10月2日の観測で「1・2・3…と数が増え、7に達すると1に戻る」という折り返しが2回連続で確認されていたが、TDA次元調査課は6日、6日未明の3回目の開口でも同じ折り返しが観測されたと発表した。音響班の技官は「2回では、たまたま似た音が続いただけという可能性を消せなかった。3回続けて同じ場所で折り返すとなると、偶然で説明するのは難しくなる」と話す。
■ 「数えている」という言葉の重さ
次元調査課はこれまで「数えているように見える」という表現を使ってきたが、今回の発表では一歩進め、「折り返しの規則性があるとみてよい」との見解を示した。局長の火浦誠氏は「規則があることと、意図を持って数えていることは別の話だ。向こうの機械群がなぜ7で折り返すのか、何を数えているのかは、依然まったく分かっていない」と述べ、断定を避ける姿勢を崩さなかった。
■ タチバナP「数える苦労、分かる」
既報の共生ロボットの音楽プロデューサー・タチバナPは、この話を聞いて「7で折り返すのは、拍の数え方としては悪くない。締切より先に向こうの数え方が気になる」とコメントを寄せた。所有者の立花家を通じたコメントは「権利より締切です」で締められており、担当者は「本人(本機)はいつもこの一言で終わる」と笑う。
■ ロボ法制審でも引用
10月中旬に初の公聴会を控えるロボット法制審議会の非公開の準備会合でも、この「数える」という話が引用される一幕があった。会合に参加した委員の一人は「準人格を論じるときに、意図の有無をどう見分けるかが毎回の壁になる。第2窓の機械群体の件は、人でもロボットでもない『何か』が規則を持つ例として、議論の補助線になる」と話した。議題そのものに直接関係するわけではないが、公聴会の資料にも参考事例として触れられる見通しという。
■ 第1窓・第5窓との違い
次元調査課内では、既報の第1窓「灯しの街」の「式」の札や、第5窓「剣の国」の掲げる仕草と、今回の第2窓の鳴き交わしを並べて語る声もある。担当者は「どちらも『向こうに何かがある』と感じさせる材料だが、第2窓の場合は人の形をした存在そのものが見えていない。機械の群体という、人でも生物でもないものに規則があるという点が、他の窓とは質的に違う」と話す。2024年の第1窓稼働(既報の年表H-2024-01)以来、定常窓の観測対象はいずれも「生き物らしさ」を手がかりに語られてきたが、第2窓は最初からその手がかりを欠いたまま観測が続いてきた系統で、今回の規則性確認は、その中では最も具体的な前進だという。
■ 次は「7の次」が来るか
次元調査課は今後、折り返しの数が7のまま続くのか、構造物の変化に応じて変わるのかを注視する方針。音響班の技官は「7が8になる日が来たら、それこそ意味を持つ変化だ。変わらないことも、変わることも、どちらも記録する価値がある」と話した。



