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第64系統流出、入退室記録に欠落 外部委託作業員の経路が疑われる

2026年(透暦52年)10月18日 (社会部・真柴湊) English

©東亰新報

第三鑑定センターは18日、既報(12日流出判明・15日棚点検で新たに1点不明確認)の漂着物流出をめぐる内部調査の中間結果を明らかにした。保管棚への入退室記録を精査したところ、流出の疑いがある時期に、期間限定で出入りしていた外部委託作業員の記録に欠落(ログの不整合)が見つかったという。経路の一端が疑われる形だが、該当する作業員の特定や関与の有無は確認できていない。

■ 入退室記録、1週間分の空白

第三鑑定センターによると、18日までの調査で、保管棟の入退室記録システムに、ある週の勤務時間外の記録がまとまって欠けている期間が見つかった。該当の週は、流出が疑われる時期(既報では明示されていないが、2019年の本鑑定完了以降のいずれかの時点)と重なる可能性があるという。記録の欠落自体は機器の不具合によるものか、意図的な消去かは判別できておらず、センターはログを保全したうえで専門機関への解析依頼を検討している。

■ 複数の委託業者、特定には時間

保管棟の清掃・設備点検には、複数の外部委託業者が交代で入っている。センターは「期間限定で出入りした作業員」という表現にとどめ、具体的な人数や業者名は明らかにしなかった。露木要・予備調査協会会長は取材に「委託業者が複数重なっている時期の記録を一本に突き合わせる作業は、思っているより時間がかかる。拙速に一人を疑うようなことは避けてほしい」とコメントし、特定を急ぐ姿勢には慎重な見方を示した。センターも「現時点で特定の個人を容疑者として扱っているわけではない」と強調している。

■ 警察、窃盗と器物損壊の両面で捜査

既報どおり、警察は当該品(2019年登録・本鑑定済みの革製小袋、第64系統)の所在不明について、窃盗の疑いを中心に捜査を進めている。保管棟の施錠設備そのものに不具合があった可能性も排除しておらず、器物損壊や施設管理上の過失の両面からも調べているという。15日の棚点検で新たに所在不明と判明した第90系統の木製の栓についても、同じ時期の記録の欠落と関係しているかどうかは「現時点では分からない」とセンターは述べた。

■ 「再数え直しの決まりが無かった」、制度の穴も浮上

既報(15日)のとおり、棚点検に加わった職員は匿名で「棚の記録に定期的な再数え直しの決まりが無かった」と指摘していた。今回の入退室記録の欠落も、これと根を同じくする管理体制の穴である可能性がある。センターは18日、保管棟全体の入退室記録システムの更新と、記録の定期的な二重チェック体制の導入を検討すると明らかにした。既報の儀礼団体連合による国庫帰属見直しの提言は、これを受けて改めて勢いを増している。

■ センター職員「記録を疑うのは、つらい仕事」

取材に応じた保管棟の職員の一人(匿名)は、「同じ棟で働いてきた人間として、入退室記録そのものを疑わなければならない状況はつらい。でも、つらいからやらない、では済まない段階に来ている」と話した。この職員によると、記録の欠落が見つかった週については、当時の勤務表と照合する作業も始まっており、該当する時間帯に棟内にいた可能性がある職員・委託作業員のリストアップが進んでいるという。リスト自体はまだ外部に示せる段階ではないとしている。

■ 流出の全容は未解明のまま

誰が、いつ、どのような経路で持ち出したのか——その全容は依然として分かっていない。センターは「経路の一端が疑われる段階であり、断定できることは何もない」と繰り返した。越洋の港湾都市で見つかった出品画像の出所をたどる作業も継続中だが、進展は明らかにされていない。次の報告の時期は未定。

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