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学生壁上競走準決勝 豊洲工業が港北学院を振り切り7連勝 決勝は台場実業と

2026年(透暦52年)9月27日 (文化部・遠野汀) English

©東亰新報

学生壁上競走・秋予選の準決勝が27日午前、亀戸第二壁面で行われた。第1試合は開幕から無敗を続ける私立豊洲工業が、初出場62校中唯一準決勝まで勝ち上がった私立港北学院を7段2連-6段4連の僅差で下し、開幕7連勝を記録。第2試合は私立台場実業が都立有明高校を6段3連-5段4連で下した。決勝は豊洲工業対台場実業となり、11月に同じ亀戸第二壁面で行われる。

■ 第1試合、豊洲工業が土俵際で振り切る

学生壁上競走・秋予選の準決勝2試合が27日午前、亀戸第二壁面で行われた。第1試合は既報どおり開幕から無敗を続ける私立豊洲工業と、初出場62校中唯一準決勝に勝ち上がった私立港北学院の対戦となった。序盤は互いに段を刻み合う展開が続き、5段目まではほぼ同時進行。だが6段目で港北学院が先行して4連を記録し、逆転をうかがう場面もあった。最終盤、豊洲工業が7段目に達して2連を刻み、7段2連-6段4連の僅差で振り切った。開幕からの連勝は7に伸びた。

■ 港北学院、部長「悔しいが、悔いはない」

港北学院の部長(3年、氏名未設定)は試合後、「豊洲工業さんが一番当たりたくなかった相手だと言い続けてきたが、6段目で本当に手が届きそうになった。悔しいが、悔いはない」と話した。既報のとおり同校は創部から日が浅く、9月3日の壁慣らしに参加した56校の一つ。部長は「来季こそもう一段上を目指す」と続けた。豊洲工業の部員は試合後、肩で息をしながら「勝ち続けているほど次で終わるかもしれないという緊張が増えると言ってきたが、今日はそれが一番強かった。港北学院さんの勢いは想像以上だった」と振り返り、隣で控え部員が「正直、6段目で終わったと思った」と苦笑いを浮かべた。

■ 第2試合、台場実業と有明高校が地力の差

第2試合は私立台場実業と都立有明高校の対戦で、既報のとおり両校とも準々決勝までは大きな話題にならないまま「地味だが着実な勝ち上がり」を続けてきた。試合は序盤から台場実業がわずかに先行する時間が長く、5段目までリードを保ったまま6段目で3連を刻んで押し切り、6段3連-5段4連で勝利した。台場実業の主将は「有明さんとは過去の秋予選でも対戦経験があり、お互いの手の内をよく分かっている一戦だった。地味という言葉には正直、悔しさもある」と話した。有明高校の主将は「終盤まで食い下がれたのは今季の積み上げの結果だと思う。決勝進出はできなかったが、来季に向けての手応えは十分にあった」と述べた。

■ 保護者席さらに拡大、けが人報告なし

既報のとおり仮設保護者席は3回戦時点で200席から400席に拡大されていたが、学生連盟は準決勝にあわせて500席規模まで拡大しており、当日は満席となった。既報の安全講習義務化以降、大会でのけが人報告は今回もなかった。学生連盟の担当者は「準決勝としては過去最多の観客動員になったと思う。決勝はさらに規模を広げる方向で検討したい」と話した。

■ 決勝は11月、亀戸第二壁面で

決勝は既報のとおり11月、同じ亀戸第二壁面で行われる。学生連盟は「豊洲工業さんの無敗記録と、台場実業さんの地力がぶつかる決勝になる。日程は近日中に発表する」とコメントした。豊洲工業の顧問教員は「今日は勝ったが、決勝までにもう一段上げないと台場実業さんには通用しない」と早くも決勝を見据えた。

■ 記者の視点

港北学院の6段目での粘りは、スコア表には「6段4連」の数字としてしか残らない。だが、あの段で本当に豊洲工業の連勝が止まるかもしれないと思わせた時間は、確かにあった。地味と言われた台場実業と有明高校の一戦も、決勝進出校の主将の口から「悔しさ」という言葉が出るくらいには、静かな熱を帯びていた。決勝の亀戸第二壁面には、また違う緊張が待っているはずだ。

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