亀戸狐系自治会、来年合同祭りへ具体案まとまる 仮称「三氏族秋祭り」
既報(9日)で来年からの参加を正式表明していた亀戸の狐系自治会は17日、深川の犬系・熊系自治会との合同実行委員会で、来年の開催規模・日程の骨格を固めたと明らかにした。会期は来年9月下旬の週末2日間に拡大し、仮称を「三氏族秋祭り」とする。会長の早乙女丈さん(54、漂着二世)は、屋台の担い手として縁日の出し方を一から提案したと話す。
■ 1日から2日開催へ拡大
既報どおり、深川の犬系・熊系自治会が初めて合同で開いた秋祭り(来場約1200人)に、亀戸の狐系自治会が来年から加わることが9日に決まっていた。17日に開かれた3者合同の実行委員会では、来年の会期を従来の1日から土日の2日間に拡大することで合意した。会場は既報どおり深川区内の公園を軸に、狐系の屋台エリアを隣接する商店街の一角に新設する方向で調整している。
■ 仮称「三氏族秋祭り」、名称は公募も検討
祭りの仮称は「三氏族秋祭り」とすることで3者が一致した。早乙女丈さんは「仮の名前だが、言葉にしてみると存外しっくりきた。正式名称は来年の春までに、地元の子どもたちから公募することも検討している」と話す。共同実行委員の瀧浪悠人さん(犬系・26)、柊木環さん(熊系・29)は「名前が決まると、準備する側の気持ちも引き締まる」とコメントした。
■ 狐系の縁日、出店数は20店規模を想定
早乙女さんによると、狐系自治会が持ち込む屋台は20店規模を想定しており、商家の家系が多い氏族の特性を生かし、既存の犬系・熊系の出店(焼き物・太鼓演奏など)とは重ならない品ぞろえを検討しているという。「向こうの祭りに間借りするのではなく、こちらも一つの柱を持ち込みたい。縁日は向こうにはなかった形だから、楽しみにしてもらえると思う」と早乙女さん。一方で、規模拡大に伴う交通整理・ゴミ対策など実務面の課題も増え、来月にも区への相談を始める方針だという。
■ 警備・ゴミ対策、来月にも区へ相談
来場者が来年は2000人規模に達する可能性があるとみて、実行委員会は交通整理の人員配置とゴミ集積所の増設を検討課題に挙げた。早乙女さんによると、来月にも区の担当窓口に相談に入る予定で、「1日開催のときとは別物として、一から許可を取り直す覚悟でいる」という。深川の既存の自治会も、既報の秋祭りで来場者対応に追われた経験から、警備会社への委託を一部拡大する案を提示している。
■ 他地区からも問い合わせ続く
既報(8日)のとおり、深川の氏族合同秋祭りへの問い合わせは他地区の自治会からも相次いでいたが、17日時点で正式な参加表明をしたのは亀戸の狐系自治会のみ。実行委員会はひとまず3者での開催を固めたうえで、再来年以降の参加枠の拡大は改めて検討するとしている。瀧浪さんは「増えるほど楽しくなるのは本当だが、まずは3つの氏族でちゃんと形にしたい」と話した。
■ 来年に向けて、まだ詰める点も
具体的な出店料・警備体制などは年明けの実行委員会で詰めるという。早乙女さんは「うちの氏族は目立つのが得意だから、ほどほどに頼みます、とは伝えてある、と以前話したが、結局みんな張り切っている」と笑った。柊木さんは「山手の職人料理と、狐系の縁日と、犬系の太鼓が並ぶ景色を、来年は見てもらいたい」と締めくくった。
■ 汐入梨花記者の視点
一つの祭りに三つの氏族が重なっていく様子を見ていると、氏族ごとの違いが競い合うのではなく、重なって厚みになっていくのがよく分かる。仮称とはいえ「三氏族秋祭り」という名前が自然に口から出てきたとき、早乙女さんの表情にためらいはなかった。来年の本番までに、この厚みがどんな形に育つのか、引き続き追いかけたい。






