窓条約、日ノ國が明文禁止の原案を提示 ノルディア議長来亰、同盟優先供与は別途協議へ
ノルディア連合議長シグネ・ルンドクヴィスト氏(61)が6日午前、来亰した。既報のとおり外務省は前日、窓条約の軍事転用について「明示的な禁止規定を設ける方向で検討している」と述べていたが、同日午後の事務協議で、日ノ國側は検討段階から一歩進め、禁止条文の具体的な原案を文書として初めて提示した。一方、アメリアが求める「同盟国への優先供与」の扱いは原案に含めず、別途協議とする方針を明らかにした。
■ 到着当日に原案
ノルディア連合議長シグネ・ルンドクヴィスト氏は6日午前、羽田空路経由で来亰した。既報のとおり、同日から7日午後までの日程で、6日は外務省との事務協議と夜の大使館晩餐会、7日は鵜飼素子市長への表敬と次元調査課との非公式協議が組まれている。到着時の短い所感で同議長は「数字の交渉の前に、まず互いの言葉を聞く時間を持ちたいと聞いている。その姿勢を歓迎する」と述べた。
午後の事務協議では、日ノ國側代表団長・雨宮悠一氏(55)が、前日の会見で「検討している」とされた軍事転用の明示禁止について、条文の形にした原案を文書で手渡した。外務省筋によると、原案は現行の透過条約(1988年)の努力義務条文を基に、「窓機及び定常窓付帯技術のいかなる軍事目的への転用も禁止する」という明文を新たに置く構成で、検証手続きについては今後の協議に委ねる形になっているという。
■ 「同盟優先供与」は分離
原案には、アメリアが求めてきた「同盟国への技術の優先供与」に関する条文は含まれていない。外務省筋は「転用禁止という一点は陣営を問わず合意の土台になり得るが、供与の優先順位は別の利害がからむ論点だ。一つの条文に詰め込めば交渉全体が止まる」と説明し、同盟国への優先供与は窓条約本体とは別の協定枠で協議する方針を明らかにした。ノルディア連合側の代表団筋は「転用禁止が明文で先に進むなら、供与の順番は後で詰めればいい話だ」と、分離の方針におおむね理解を示したという。
■ 与党内、歓迎と警戒が併存
この原案提示について、与党内「観測を拓く会」(代表・三宅奏太氏)は「検討の段階から、文書という形に踏み出したことを評価する。転用禁止だけは先に固めるべきだという一年来の主張が、ようやく条文の形になった」との談話を出した。一方、主権派に近い衆議院議員・宗像鉄男氏(58)は「原案を渡した以上、後戻りは難しくなる。同盟優先供与を分離したと言っても、結局は優先供与を求める国との協議が別枠で進むだけだ。急いで文書にする必要がどこにあったのか」と批判した。外務省幹部は「原案はあくまで議論の出発点であり、条文として確定したものではない」と改めて釘を刺した。
■ 玄洲、「拙速」と牽制
主権派陣営の中心である玄洲の在亰大使館は6日、報道官談話で「転用禁止そのものに異を唱えるものではないが、検証手続きを後回しにしたまま条文を先行させるのは拙速だ。観測主権の原則を損なわない形での議論を求める」とのコメントを発表した。外務省は「検証手続きを後回しにしているのではなく、各国の立場が特に分かれる論点だからこそ、合意できる部分から文書にした」と反論し、玄洲との協議も並行して続ける姿勢を示した。
■ 晩餐会は非公開、明日は市長表敬
6日夜の大使館晩餐会は非公開で行われ、外務省は「内容は公表しない。交渉の前段として、まず人と人の関係を作る場だと理解している」とのみ説明した。7日午前の鵜飼素子市長への表敬訪問では、観測関連産業が集まる東亰の都市行政としての立場から、市長が窓機関連産業への影響について言及する見通しで、午後の次元調査課との非公式協議では、第5窓「剣の国」で観測された「気づいている兆候」(既報)も話題に上るとみられている。
■ 専門家「暫定合意への一歩」
国際関係を専門とする大学講師は「検討から原案提示までの移行が一日で起きたのは、来亰という節目を使って交渉を前に進めたい日ノ國側の意図が明確だ。供与の優先順位を切り離したことで、玄洲やルーシといった主権派の反発を最小限に抑えつつ、公開派との合意を優先した形になっている」と分析する。既報の連載計画が示す10月中旬の「暫定合意」報道に向け、今回の原案提示はその最初の具体的な一歩と位置づけられる見通しだ。








