ユメの現場から:太鼓って、怒ってるんじゃなくて喋ってるんだ
連載「ユメの現場から」第3回。深川の氏族合同秋祭りに配信抜きでふらっと行ってみたら、太鼓の打ち方の違いに勝手に感動してしまった話。
今回は配信なし。スマホはポケットに入れっぱなしで、深川の氏族合同秋祭り(既報)に、ただの客として行ってきました。普段は規制線の外から喋るのが仕事なので、カメラを構えずに祭りを歩くの、なんか変な感じで最初は手持ち無沙汰でした。
犬系の太鼓と熊系の太鼓が交互に鳴るところに居合わせたんですけど、正直、最初は犬系の太鼓を「めちゃくちゃ怒ってる音」だと思いました。速いし強いし。でもしばらく聞いてたら、全然違うって分かってきて。速い連打のあとに、ちゃんと「間」があるんですよ。あれ、相手の熊系の太鼓が答えるための間だったみたいで。熊系の方はゆっくりだけど、その「ため」の長さが毎回絶妙に違って、聞いてる方が勝手にドキドキする。編集部の人に話したら「それ、会話って言うんだよ」って笑われました。たしかに。
屋台も、犬系は味濃いめで食べきりサイズ、熊系は保存前提のしっかり味、って記事に書いてあった通りで、両方並んでるの見て「生活が違うと味つけまで違うんだ」って当たり前のことに今さら感動しました。あたし自身は漂着ハーフで、曽祖母が一世なんですけど、氏族の太鼓とか料理の話って、実はちゃんと聞いたことなかったな、と気づかされた夜でした。
実行委員の人(犬系の人と熊系の人、二人組)に話しかけたら、「ユメさんも配信抜きで来てくれたんですね」って言われて、ちょっと照れました。来年は亀戸の狐系自治会も呼びたいらしいです。それ、絶対面白くなる。来年は配信するかもだけど、今年だけは、ただの客でよかったな、と思ってます。



