学生壁上競走秋予選、中盤戦 安全講習の効果、けが人なしで進む
9月5日に開幕した学生壁上競走の秋予選は7日までに1回戦の大半を終え、中盤戦を迎えた。既報の安全講習と壁慣らしの効果で、これまでのところ大きなけが人の報告はない。
■1回戦、大半が終了
既報のとおり9月5日、亀戸第二壁面で開幕した学生壁上競走の秋予選は、参加187校のうち1回戦の大半を7日までに終えた。連盟によると、複数レーンを使った並行進行により、初日の私立豊洲工業対都立枝川高校を含む1回戦の大部分が3日間で消化されたという。開幕戦で枝川高を4段2連-2段3連で下した豊洲工業は、7日の2回戦で私立青海女子高を6段1連-3段2連で下し、連勝で駒を進めた。
■初出場校にも初勝利
初出場62校のうち、7日までに1回戦を突破したのは9校。中でも都立辰巳高校は、経験校の私立浦安工科を5段3連-4段4連の接戦で下し、初出場校として今季初の白星を挙げた。同校主将(3年)は「壁慣らしで教わった『登らない判断』を、今日は一度も使わずに済みました。それが一番うれしいです」と話した。
■連戦をこなす3日間
複数レーンの並行進行に加え、連盟は今大会から午前・午後の2部制を導入し、1日あたりの消化試合数を増やした。7日午後には第4レーンで私立浦安工科と都立辰巳高校の一戦のほか、第2レーンでも経験校同士の3段4連-3段1連という接戦が行われ、観客席には制服姿の応援団が詰めかけた。連盟担当者によると、2部制の導入で選手の待機時間は減ったものの、審判員と命綱点検要員の交代要員をこれまでより多く確保する必要が生じ、今大会から初めてOB・OGの有志が交代要員として動員されているという。
■安全講習の効果、けが人なし
連盟は今季から初出場校向けに安全講習を義務化し、命綱の二重確認と「登らない判断」の徹底を求めてきた。既報の壁慣らしでは滑落数件が命綱で止まる場面があったが、開幕後の1回戦でも同様の対応が奏功しているという。連盟担当者は「講習を始めて最初の大会で、ここまで大きな事故がないのは正直ほっとしています。ただ、まだ中盤です。気を緩めずにいきます」と話した。
■枝川高、来季へ
初戦で敗れた都立枝川高校・壁上競走部は、事前に掲げた「9人全員が安全に降りてくる」目標を既報のとおり達成しており、7日は旧東雲水門の練習場で通常練習を再開した。経験のない数学教師の顧問(41)は「負けはしましたが、けがなく終えられたことが、この部にとっては一番の結果です。来季はもう少し、勝ちにもこだわりたい」と話す。
■観客席にも変化
2部制の導入で試合数が増えたことにより、平日でも観戦できる時間帯が増え、連盟によると7日の来場者数は開幕日の9月5日を上回ったという。売店を出す商店会の担当者は「壁上競走はルールが分からないまま毎日結果だけ追う競技だと言われますが、実際に見に来るとそれでも面白い、という声をよく聞きます」と話す。豊洲工業のスタンドには過去の秋予選のOB・OGの姿もあり、後輩の連勝を見守った。
■2回戦以降の日程
連盟は2回戦以降の日程を今週中に発表する予定で、豊洲工業を含む勝ち上がり校は来週以降に対戦することになる。既報のとおり秋予選の決勝は11月、亀戸第二壁面で行われる。
