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壁上競走・第19節 東亰RC、北都に競り勝ち3連勝 汀島が終盤の8段目

2026年(透暦52年)8月29日 (文化部・遠野汀) English

終盤、8段目に達した東亰RCの汀島るい。対岸の観客席から歓声が上がった=28日夜、東亰・亀戸第二壁面©東亰新報

壁上競走リーグ第19節は28日夜、亀戸第二壁面で行われ、首位・東亰RCが北都を6段3連-6段1連で下し3連勝とした。17歳の汀島るいが終盤に今季自己最高の8段目を奪い、勝負を決めた。

日中の雨で壁面コンディションが懸念されたが、開始1時間前に降り止み、競技は定刻に始まった。壁面は乾きの早い亀戸第二の特性が出て、第2走の途中からはほぼ平常の摩擦に戻ったという。

立ち上がりは北都が主導した。序盤の連取で先行し、中盤を終えて6段1連。対する東亰RCは中盤まで4段2連と我慢の展開が続いた。流れが変わったのは第3走。今季第3走に定着した17歳の汀島るいが、対岸の観客席がどよめく終盤の一手から今季自己最高の8段目に達し、6段3連まで一気に伸ばして勝負を決めた。汀島の8段目は今季リーグ全体でも4人目となる。

■「今日の壁と仲良くするだけ」

汀島は試合後、「壁は昨日までの壁じゃないので。雨のあとは特にそうです。今日の壁と仲良くするだけです」と談話。8段目については「上は静かでした。音が減ると、手が迷わなくなる」と振り返った。10代での月間MVPは前例がなく、最年少受賞に現実味が出てきた。

北都の主将は「中盤までは狙い通りだった。ただ、あの終盤の一手は、うちの誰にも出せない。悔しさより先に、見たものの整理をしたい」と話した。

■雨上がりの壁を読む

この夜、両クラブの明暗を分けたのは、雨上がりの壁面の「読み」だったと関係者は口を揃える。亀戸第二は川風が当たる南面から乾く。北都は乾きの遅い北寄りのラインを避けて序盤に攻勢をかけ、狙い通り先行した。だが第3走の時間帯には壁面全体が乾き、封じられていた高段側のラインが開いた。汀島の8段目は、その開いたラインを最初に使った一手だった。

東亰RCのコーチは「雨のあとの壁は、時間で別の壁になる。序盤に取られたのは織り込み済みで、第3走に壁が仕上がる計算だった」と明かした。北都のコーチも「読みは互角だった。差は、開いたラインを一手目で使い切る選手がいたかどうかだ」と認めた。

■首位を堅持、次節は敵地・浪速

東亰RCは勝点44で首位を堅持。2位・浪速WCとの差は5に開いた。監督は「3連勝はクラブの力だが、今日に限れば汀島の夜だった。ただ、彼女に頼る形を作りたいわけではない。第1走、第2走が耐えた4段2連が、8段目の土台だ」と全体を評価した。

観客は主催者発表で約7,400人と今季ホーム最多を更新。学生連盟の秋予選を控え、スタンドには制服姿の姿も目立った。次節は9月4日、敵地・浪速。浪速WCとの首位攻防は、今季の行方を左右する一戦になる。

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