速報湾岸部の透過指数、今夜も「中」続く TDAが週明けに中間報告へ
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社会

岸見物系配信者ユメさん、規制線内立ち入りの疑いで事情聴取 「速報」文化に賛否再燃

2026年(透暦52年)8月29日 (社会部・汐入梨花) English

規制線際から配信するユメさん。この日の同時視聴は12万人を超えた=21日夕、東亰・深川2丁目(配信画面より)©東亰新報

揺らぎ現場の実況配信で知られる配信者ユメさん(19)が、深川の回収現場で規制線内に立ち入った疑いで深川署の事情聴取を受けていたことが29日、分かった。フォロワー820万の「岸見物系」を代表する存在だけに、現場配信の是非をめぐる議論が再燃している。

関係者によると、問題とされたのは21日朝の深川の配信。回収作業の撮影中に規制線のテープを越え、内側に数十秒とどまったとされる。本人は「規制線の位置が分かりにくかった。気づいてすぐ出た」と説明しているという。深川署は次元境界管理法の立ち入り制限違反にあたるかどうかを慎重に判断するとみられる。立件されれば、岸見物系配信者としては初のケースとなる。

ユメさんは同日夜、自身の配信で経緯を説明し、「言い訳はしません。線の内側は、入っちゃいけないから線なんです。次からは三歩下がります」と話した。この配信の同時視聴者は28万人に達し、コメント欄は擁護と批判が交錯した。

■「予報アプリより速い」

ユメさんの配信は、TDAの公式発表より早く現場の様子を伝えることが多く、「予報アプリより速い」と支持される。21日の深川でも、TDAの第一報より約20分早く現場から中継を始めていた。避難の参考にしたという住民の声がある一方、規制線際に見物人を呼び寄せ、回収作業の妨げになるとの批判は根強い。

配信研究が専門の大学教員は「岸見物系は、報道と野次馬の間に生まれた新しい職業だ。現状は本人の節度だけが安全装置で、制度が追いついていない」と指摘する。岸見物系の配信者は市内に少なくとも200人程度いるとみられ、上位配信者の現場到着の速さは、しばしば報道機関を上回る。

■「岸見物系」という生業

岸見物系配信は、この5年で急速に職業化した。上位配信者は揺らぎ予報と警察無線の公開周波数を常時監視し、原付や自転車で現場に先着する。ユメさんの場合、収益の柱は配信の投げ銭と企業案件で、事務所によると月収は「大卒初任給の数十倍」に達する月もある。一方で中位以下の配信者は収益が安定せず、より過激な映像を求めて危険に近づく傾向が指摘されている。

ユメさん自身は漂着系のハーフで、配信中も獣耳を隠さない。岸見物について過去の配信でこう語っている。「うちのひいおばあちゃんは、向こうから来た人。だから揺らぎが開くとき、あたしは『何か来るかも』じゃなくて『誰か来るかも』って思って走ってる。不謹慎って言われるけど、あたしにとっては家の歴史なんだよね」

■TDA「規制線は演出ではない」

TDAは29日、「配信そのものを規制する立場にない。ただ、規制線は演出ではない」とコメントした。同局は今年に入り、規制線際での配信をめぐる苦情や通報が「月あたり数十件規模」に増えているとして、配信者向けの現場ガイドラインの検討を始めている。素案には、規制線から一定距離の「配信位置」の設定や、回収作業員の顔を映さないことなどが含まれるという。

ユメさんの所属事務所は取材に対し、「本人は聴取に誠実に対応した。今後は現場との距離の取り方を見直す」と回答した。ユメさんは事情聴取の翌日以降も配信を続けており、28日の配信では規制線から明らかに離れた歩道橋の上から中継しながら、こう語っている。「ここからだと現場が小さくしか見えないって怒ってる人がいるけど、小さく見えるくらいが、たぶんちょうどいいんだと思う」

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