速報
← トップへ戻る

政治

与党内「公開派」、正式名称「観測を拓く会」に 国対再協議も23日開催、法案審議へ前進

2026年(透暦52年)9月23日 (社会部・真柴湊) English

©東亰新報

与党内で観測データの原則公開を求めてきた若手議員の勉強会が23日、正式名称を「観測を拓く会」と定め、メンバー34人で正式発足した。同日には既報のとおり与野党の国会対策委員長会談も開かれ、観測データ公開法案の会期前半での先行審議に向けて事実上前進した。玄洲の反復揺らぎ確認発表(既報)を追い風とする流れが、1週間のうちに具体的な形を取った。

■ 「観測を拓く会」、34人で発足

与党内で観測データの原則公開を求める若手議員の勉強会は23日午前、国会内で会合を開き、正式名称を「観測を拓く会」とすることを決めた。既報のとおり16日の初会合には約30人が出席していたが、23日時点での正式メンバーは34人。呼びかけ人の三宅奏太衆院議員(44)は会合後、記者団に「板挟みを言い訳にしない議論をしたい、という初会合からの思いを、名前という形にした。観測は一国で抱え込む時代ではないと、22日の玄洲の発表そのものが示している」と述べた。名称については「開放」「共有」といった直接的な語を避け、「拓く」という言葉を選んだ理由を問われると、三宅氏は「閉じているものを無理にこじ開けるのではなく、道を作る、という意味を込めた」と説明した。

■ 国対再協議、23日に開催

既報のとおり17日に野党側が書面で先行審議を正式要求して以来、与野党の国会対策委員長会談は週内の再協議が見込まれていたが、23日午後、国会内で実際に開かれた。会談終了後、与党国対筋は「会期前半での審議入りに向けて、具体的な日程感を含めて詰める段階に入った」とコメントし、野党国対筋も「玄洲の発表が奇しくも追い風になったのは事実だが、内容の中身で押し切るしかない」と述べるにとどめた。既報の与党内「公開派」勉強会の正式発足が同じ23日に重なったことについて、野党側からは「タイミングがよすぎる」と皮肉交じりの声も漏れたが、与党側は「意図した重なりではない」と否定した。

■ 三宅氏「板挟みを言い訳にしない」

三宅氏は23日の取材に、窓条約交渉の実務を担う外務省の雨宮悠一審議官(55)が既報のとおり繰り返し語ってきた「板挟みであることを隠さずに交渉するしかない」という言葉に触れ、「外務省が板挟みを隠さないというなら、国会は板挟みを言い訳にしない議論をする番だ」と述べた。「観測を拓く会」は今後、法案の修正協議に合わせて公開派諸国(既報のノルディア連合・カナディア・ヒンド連邦など)の制度を比較する勉強会を月内に開く方針だという。

■ 慎重派も党内に

もっとも与党内には、産業界(観測機器・保険)の意向を踏まえた慎重論も根強い。ある閣僚経験者は匿名を条件に「観測を拓く会という名前は威勢がいいが、来月のヘルヴェティア多国間協議で日ノ國がどう振る舞うかを決めるのは、党内の勉強会ではなく政府だ」とくぎを刺した。経済産業省の窓機部品担当筋も既報のとおり「部材調達の分散という方向性に変わりはない」との立場を繰り返しており、公開の原則と産業の利害が完全に一致しているわけではないことが、今回の正式発足でも改めて浮き彫りになった。

■ 公開派諸国、静かな反応

ノルディア連合の政府筋は23日、日ノ國の与党内勉強会の正式発足について「歓迎するが、コメントする立場にはない」と短く述べた。IDBO事務局長(カナディア出身)の事務局も同日、特段のコメントを出していない。外務省筋は「国内の議員グループの動きに、いちいち外国政府が反応する話ではない」としつつ、「来月のジェネーバでの多国間協議までに、国内の空気がどう固まるかは、交渉の材料としては無視できない」と語った。

■ 街の反応、「名前より中身」

深川で保険代理店を営む男性(52)は「観測を拓く会、という名前を聞いても正直ピンと来ない。うちの商売に関わるのは、料率がどう変わるかという中身のほうだ」と話す。一方、大学生協連の学生団体は23日、勉強会の正式発足を歓迎する声明を出し、「玄洲の発表をきっかけに議論が具体化したのなら、遅すぎたということはない」とコメントした。

■ 今後

「観測を拓く会」は10月上旬をめどに党内の法案修正案をまとめる方針で、国対再協議の結果と歩調を合わせて会期前半での審議入りを目指すという。来月のヘルヴェティア連邦ジェネーバでの窓条約多国間協議、そして玄洲の発表内容の技術的検証(既報のとおり数カ月を要する見通し)という二つの外部要因を抱えながら、国内の法案審議がどこまで進むか、板挟みの構図は当面続く。

広告

東亰精密光学、窓機部品の量産体制へ。

選べる立場になるための、部材調達協議中。

関連記事