臨時国会召集、秋の焦点は「窓外交」 観測データ公開法案、審議入りへ調整
臨時国会が12日、召集された。既報のとおり合意に至らず来月のヘルヴェティア多国間協議に持ち越された「窓条約」交渉の行方が、会期を通じて最大の焦点になる見通し。野党が先行審議を求めてきた観測データ公開法案も、今国会での審議入りに向けた調整が始まった。
■召集、会期は12月中旬まで
臨時国会が12日召集され、会期は12月中旬までの見通しとなった。既報のとおり、定常窓技術の移転条件をめぐる「窓条約」交渉は11日、日ノ國とアメリア合衆国の実務協議が合意に至らないまま終わり、来月ヘルヴェティア連邦ジェネーバ湖畔の国際次元境界機構(IDBO)本部で、ノルディア連合・ドイチェ連邦も加わる多国間協議に切り替わることが決まっている。与党幹部は召集日の会見で「秋の会期は、窓外交をめぐる政府の説明責任が問われる会期になる」との見通しを示した。
■観測データ公開法案、審議入りへ調整
既報のとおり野党は、窓条約交渉に先行して観測データ公開法案を審議するよう求めてきた。ノルディア連合の唱える「完全公開原則」を国内法化するかどうかを問う法案で、消費者庁の指数連動価格研究会(既報)とも論点が重なる。野党国会対策委員長は「条約が固まってから国内法を後追いするのでは順序が逆だ。まず国会の場で、公開の原則をどこまで法律に書き込むかを決めるべきだ」と述べ、今国会での早期審議入りを重ねて求めた。
与党内は既報のとおり、同盟を重視する外交筋と、公開を求める世論に敏感な議員とで意見が割れたままだが、与党国会対策委員長は12日、「野党の求める審議入りの時期については、会期の前半で一定の結論を出したい」と述べ、従来より前向きな姿勢を示した。ただし法案の中身そのものについては「政府の交渉方針を縛りかねない部分もあり、慎重な文言調整が要る」とも述べ、早期成立には距離を置いた。
■祝日化議連、法案提出は予定どおり
既報の超党派議連「漂着記念日を国民の祝日にする会」(仮称)は、賛同94人を維持したまま、来年の通常国会への法案提出・年内の法案要綱取りまとめという既報の目標に変更はないとしている。世話人の戸浪誠一氏は「窓条約や公開法案の陰に隠れがちだが、うちはうちのペースで進める」と述べた。
■ロボ法制審、公聴会公募は継続
既報のロボット法制審議会・10月公聴会の一般公募も、臨時国会の召集とは別の日程で進んでいる。事務局によると、9月末の締め切りに向けて応募は「順調」に集まっているといい、タチバナPの試聴をめぐる検討も継続中という。
■街の受け止め
召集当日、国会議事堂前で足を止めた通行人の一人(会社員、41)は「窓条約は正直よく分からないが、決まらなかった、決まらなかった、というニュースばかり見ている気がする。今度の国会で少しは前に進んでほしい」と話した。別の女性(29)は「観測データを全部公開しろというノルディアの言い分も分かるし、同盟国の顔を立てなきゃいけない政府の事情も分かる。だからこそ、国会でちゃんと議論してほしい」と述べた。
■今後
与野党の論戦は来週にも本格化する見通し。政府は「各国の意見を聞きながら、揺らぎの平和利用という原則に沿って交渉する」との既報の立場を維持しており、来月のヘルヴェティア多国間協議までに国内の議論をどこまで整理できるかが、今国会前半の実質的な焦点になる。真柴湊記者は「窓の向こうは見えても、条約の行方はまだ何も見えていない」と結んだ。
