観測データ公開法案、与党修正案を国対委員長会談に正式提示
観測データの原則公開を求める与党内の法案修正議論で、呼びかけ人の三宅奏太衆院議員(44)が13日、与野党の国会対策委員長会談に修正素案を正式に提示した。柱は軍事・安全保障に直結するデータに限った非公開の例外規定の明文化と、非公開時の第三者機関への事後報告義務の2点。主権派の宗像鉄男衆院議員(58)は「拙速」と改めて批判した。
■ 「来週中」から前倒し
観測データの原則公開を国内法化するかどうかをめぐる与党内の修正議論は、既報(10月8日)の時点で素案がおおむね固まり、11日には「来週中に調整」と報じられていた。三宅は13日午前、国会内で開かれた与野党の国会対策委員長会談の場で、想定より早く修正素案を文書で正式に提示した。三宅は会談後、「板挟みを言い訳にしない議論を、という当初の約束を守るなら、固まったものから出すべきだと判断した」とコメントした。
■ 柱は2点、ノルディアの圧力が背景に
修正素案の柱は(1)軍事・安全保障に直結するデータに限った非公開の例外規定の明文化(2)非公開とした場合に第三者機関への事後報告を義務づける、の2点で、内容自体は既報から変更ない。背景には、公開派の代表格であるノルディア連合議長シグネ・ルンドクヴィスト氏の来亰(6〜7日、既報)で与党内の作業が後押しされた経緯がある。既報の窓条約交渉で、日ノ國側(雨宮悠一審議官)が軍事転用の明示禁止を条文形式で提示したことも、三宅の「国内法でも明文化できるはずだ」という主張を補強する材料になっているという。
■ 主権派は改めて批判、玄洲筋も注視
宗像は会談後、記者団に「安全保障の例外を明文化すれば、逆にそこを突かれる交渉上の弱みになる。拙速だ」と改めて批判した。既報の窓条約「非公開の付属書」疑惑(11日)で外務省の説明を牽制してきた立場とも重なる。一方、与党内「観測を拓く会」の別の出席者は「ようやく土台ができた。あとは条文の詰めだ」と評価した。玄洲大使館関係者は今回の提示について公式コメントを避けたが、貿易筋によると、観測データの扱いに敏感な国内産業界の一部から、提示内容を注視する動きがあるという。
■ 今後、国会提出の判断は10月下旬
国会対策委員長会談では、修正素案をもとに各党内で持ち帰って検討することで一致した。今国会への提出判断は10月下旬が見込まれる。三宅は「提出できるかどうかより、出した後に審議がどう進むかの方が本番だと思っている」と話し、慎重な見通しを示した。







