窓条約に非公開の付属書? 外務省「存在しない」、与党内から漏れた一言
既報の窓条約交渉をめぐり、同盟国への優先供与を定めた非公開の付属書が別途取りまとめられているという疑念が、与党関係者の一言をきっかけに本紙に寄せられた。外務省は「そのような文書は存在しない」と明確に否定するが、「別枠協議」という既報の表現の中身がどこまで固まっているのかは依然見えない。真偽は確認できないまま。
■ 「別枠」という言葉の中身
既報のとおり、6日に来亰したノルディア連合議長シグネ・ルンドクヴィスト氏との事務協議で、日ノ國側代表団長・雨宮悠一(55)は軍事転用の明示禁止について条文形式の原案を提示した一方、アメリアが求める「同盟国への優先供与」は原案に含めず、「窓条約本体とは別枠で協議する」との方針を示していた。本紙はこの「別枠協議」の中身について、複数の関係者に取材を続けていた。
取材の過程で、与党「観測を拓く会」に近い関係者の一人が10日、「別枠の話は、実はもうかなり紙になっている。本体には載らない形で」と漏らした。発言の趣旨を確認しようと改めて接触を求めたところ、同関係者は「言い方が誤解を招いた。具体的な文書があるという意味ではない」と修正し、それ以上の説明には応じなかった。
■ 外務省「そのような文書は存在しない」
本紙はこの発言を踏まえ、外務省報道官に事実関係を確認した。報道官は11日、「同盟国への優先供与に関する非公開の付属書といったものは存在しない」と明確に否定した。「別枠協議」という表現についても「窓条約本体の条文作業と並行して、関連する論点を意見交換しているという以上の意味はない。合意文書の形を取るかどうかも未定だ」と説明した。
主権派寄りの衆議院議員・宗像鉄男(58)は本紙の取材に「『存在しない』という否定のしかたが、いつも歯切れが良すぎる。最初から『そういう論点はある』と言えばいいのに、聞かれるたびに強く否定するから、むしろ何かあるのではと思われる」と皮肉った。一方、与党「観測を拓く会」の呼びかけ人・三宅奏太(44)は「外務省の説明をそのまま受け止めている。付属書という言葉自体が、今回初めて誰かが使った言葉ではないか」と慎重な見方を示した。
■ 玄洲大使館は「自陣営の懸念そのもの」
既報のとおり、玄洲大使館は7日の鵜飼素子市長の産業配慮要請を「自陣営寄りと解釈する反応」を示していた。本紙が今回の疑念について玄洲大使館に問い合わせたところ、報道官は「これこそ我々がかねて懸念している点そのものだ。公開派を名乗りながら、裏で同盟国だけに優先供与する枠組みが作られるなら、透過条約の理念に反する」と述べた。ただし、具体的な証拠や文書の存在を示す情報は提示されなかった。
■ 本紙の立場——確認できないまま、記録する
本紙は今回、複数の関係者に確認を試みたが、文書そのものの現物や、その存在を裏付ける具体的な証言は得られなかった。外務省の否定を覆す材料は無く、一方で「別枠協議」の実態がどこまで固まっているのかを示す公式な説明も、依然として「意見交換」という以上の言葉では語られていない。本紙は今回の疑念について、確認が取れるまで真偽を断定せず、窓条約交渉の経過として記録しておく。10月中旬に見込まれる「暫定合意」報道の際に、この論点がどのような形で扱われるかを注視する。








