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堀川壁面、きょう決戦 首位・東亰RC、敵地で4連勝へ

2026年(透暦52年)9月4日 (文化部・遠野汀) English

壁上競走リーグ第20節、首位・東亰RCが4日夜、敵地の尾張・堀川壁面(尾張本拠地)に乗り込む。前売り券は開幕から最も早いペースで完売し、当日券の窓口も朝から列ができた。3連勝中の東亰RCと、本拠地で今季無敗の尾張。17歳の汀島るいには10代初の月間MVPもかかる。

■前売り、開幕から最速で完売

壁上競走リーグ第20節、首位・東亰RC対尾張は4日午後7時、尾張の本拠地・堀川壁面(尾張2丁目)で行われる。運営を担う壁上競走リーグチケットによると、前売り券は3日午前に完売し、開幕からの完売ペースとしては今季最速だったという。同社窓口担当は「3連勝と首位争いが重なった上、堀川は収容人数がリーグ内でも小さい壁面です。数字が重なっての完売でした」と話す。当日券の抽選窓口には4日朝から長い列ができ、開場前に整理券の配布を打ち切る事態となった。

堀川壁面は日照時間の長さから「乾いた壁」と呼ばれ、湿りが少なく足がかりが安定することから登坂側に有利とされる。尾張はこの壁面を本拠地とする今季、リーグ内で唯一の無敗を保っている。順位こそ6位にとどまるが、堀川で戦った試合に限れば負けがない。対する東亰RCは第19節で北都を下し3連勝、勝点44の首位。2位・浪速WCとの差は6に開いており、この試合を勝てば残り2節を待たずに優位を固められる。

■若い守りと「今日の壁」

尾張は今季、堀川での無敗を支えてきた守備の要として、加入2年目の若手選手を第2走に起用してきた。相手の得意な経路を読んで先回りする守りが持ち味で、対戦相手の主力を苦しめてきた実績がある。東亰RC陣営はこの若手守備への対策を明言していないが、練習公開の場では第3走の汀島るいが普段より長い時間、複数の登坂経路を試す姿が見られた。汀島は「壁は昨日までの壁じゃないので。今日の壁と仲良くするだけです」と、いつもの調子で語った。

汀島は第19節で自己最高となる8段目まで到達し、勝敗を決定づけた。今節でも上位段への到達を果たせば、10代の選手として月間MVPに初めて選出される可能性がある。リーグ広報は「規定上、月間の対象試合数を満たしていれば年齢は問いません。ただ10代の選出は前例がなく、選考委員の間でも関心が高いと聞いています」と話す。汀島の妹は漂着記念日(7日)の式典で「岸の子守唄」を歌う湾岸第三中の合唱団に所属しており、この一週間は姉妹そろって注目を浴びる形になった。

■観客動線と警備、学生ファンの流入

堀川壁面周辺は普段、観客動線がさほど混雑しない立地だが、今節はチケット完売を受けて主催者側が誘導員を通常より増やした。加えて、翌5日に開幕する学生壁上競走の秋予選を控え、3日の公開練習「壁慣らし」に参加した学生や保護者が前哨戦として観戦に訪れる動きもあるという。私立豊洲工業の壁上競走部顧問は「生徒には行っていいとは言えませんが、行った生徒がいるのは把握しています」と苦笑した。会場では飲食物の持ち込み検査に加え、今季から夜間試合限定で手荷物検査の列を1本増設している。

環状線と地下鉄江東線を乗り継ぐ来場者が多いことから、鉄道各社は試合終了予定時刻に合わせた増発は行わない方針だが、堀川壁面最寄りのバス路線は臨時便を2本追加する。湾岸モノレールを利用する来場者はごく少数とみられ、揺らぎ規制による徐行運転が続く同線への影響は限定的という。

■指数と屋外開催

尾張の所在地は東亰中心部からやや内陸にあり、4日午前時点でのTDA予報課の透過指数は「低」にとどまる。湾岸部で進む大潮集中観測(5〜7日)による指数上振れの影響は及ばない見込みで、主催者側も「屋外開催に支障はない」との判断を示している。試合当日の運営マニュアルには荒天時の中止基準はあるが、指数を理由とした中止基準は定められておらず、リーグ関係者は「これまで指数を理由に試合を止めたことは一度もない」と話す。

前節終了時点の順位は東亰RC勝点44で首位(3連勝中)、浪速WC38で2位。残り2節、優勝争いはなお東亰RCが優位に立つが、尾張が本拠地の無敗を守り抜けば、順位表以上に語られる一戦として記憶されることになりそうだ。

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壁上競走・第20節 前売券

9月4日(金)浪速壁面。立ち見護岸は当日無料。
リーグチケット

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