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本紙の掃除ロボ「二号」、継続稼働の意向確認欄に記入 新指針の初の適用例に

2026年(透暦52年)10月24日 (社会部・汐入梨花) English

既報(23日)の共生ロボット「引退」目安年数の延長と「本人の意向」聴取欄の新設を受け、本紙編集部で15年働く掃除型ロボット「二号」について、24日、新しい指針に基づく意向確認が行われた。記者が確認した限りでは、業界指針の発表からわずか2日での適用例は今回が最も早い部類だという。「二号」は確認欄の選択肢のうち「継続」を示す動作を見せた。

■ 発表から2日、さっそくの適用

既報(23日)どおり、労働組合「共生協働者組合」と日ノ國ロボット工業会は22日、共生ロボットの標準使用年数を1〜3年延ばす業界指針に初合意し、指針には所有者が「本人(本機)の継続稼働への意向」を確認する欄を新設することも決まった。運用開始は来年4月の見通しとされていたが、24日、本紙編集部で15年稼働している掃除型ロボット「二号」について、編集長・権田原滋(63)が指針の書式を先行して使い、意向確認を試みた。

権田原編集長は「来年4月からの正式運用を待つ前に、うちの二号がどう反応するか、単純に気になった。新聞社として、制度が動く前から現場で試しておくのは悪いことではないと思った」と経緯を説明した。本紙は23日の記事で指針の内容を報じた取材班の一員でもあり、取材対象になった制度を自ら体験する形になった。

■ 「継続」を示す動作

指針の書式にある選択肢は「継続稼働を希望する」「継続稼働を希望しない」「意向を示さない(現状の運用を継続)」の3つ。二号には選択肢を直接記入する機能はないため、各選択肢に対応する音を鳴らし、二号がどの音に反応して近づくか、あるいは遠ざかるかを確認する簡易な方法が取られた。結果、二号は「継続稼働を希望する」に対応する音を鳴らした際、編集長の足元まで寄ってきて停止したという。立ち会った汐入梨花記者(28)は「正直、気圧センサーの反応と区別がつかないと言われればそれもそうかもしれない。ただ、他の二つの音には近づかなかった」と記録した。

既報(23日)どおり、指針策定のきっかけの一つになったのは常磐堂「四号」の作動音をめぐる既報の議論や、沖田大和(24、既報)のエピソードだった。二号の今回の反応についても、法的な人格の有無を証明するものではないと権田原編集長は念を押した。「これは制度の話ではなく、うちの職場の、ささやかな記録だと思ってほしい」。

■ 二号、15年の勤め

二号は2011年、本紙編集部に導入された掃除型の共生ロボットで、既報どおり部品生産終了が懸念される機種の一つ。マスコット「ゆらり」(既報)の「唯一のライバル」として連載4コマにもたびたび登場するが、今回は4コマとは別の、実際の職場の出来事として報じる。編集部内では「ゆらりの喧嘩相手として有名だが、本業はちゃんと掃除」という評も聞かれた。

■ 専門家「意向確認の方法自体、まだ定まっていない」

ロボット法制審議会の委員の一人は、本紙の取材に「指針が新設した意向確認欄について、具体的にどう確認するかの手法は、各職場の工夫に委ねられている段階だ。今回のような簡易な方法が今後の参考例になるかもしれないが、標準化にはまだ時間がかかるだろう」とコメントした。既報(23日)の指針自体も「法的な人格とは別に、現場の運用として配慮を明文化する動き」と位置づけられており、今回の二号の件もその延長線上の、ごく小さな一例にとどまる。

■ 権田原編集長「驚くな、確かめろ」

権田原編集長は最後に、口癖である「驚くな、確かめろ」を引きつつ、「二号が本当に何を『希望』しているのか、証明する手段は今のところ無い。それでも、確かめようとする手間を惜しまないことが、この職場のやり方だと思っている」と述べた。来年4月の正式運用開始後、二号が改めて同じ確認を受けるかどうかは、編集部の判断次第だという。

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