速報
← トップへ戻る

エンタメ

相方の「心」はどこまで本当か——潮見橋、今日もネタに

2026年(透暦52年)11月4日 (文化部・芸能・小柳ちひろ) English

©東亰新報

「第2窓の塔は、こっちの数を数えてたらしいな」「じゃあハリセン、お前もわしの小言、数えてるのか」。漫才コンビ「潮見橋」は4日、潮見橋通り商店街の路上劇場で、同日発表された第2窓の「相互認識」をさっそく新ネタに組み込んだ。

■ 「数えてるのか」、その場で拍手

潮見橋通り商店街の路上劇場で4日夕方に行われた定例の路上公演で、つっこみ役の滑川大輔(31、既報)は、朝刊で読んだ第2窓の発表を即興でネタに組み込んだ。相方の共生ロボット「ハリセン」(既報、2021年に部品生産終了で動作不安定になったところを漫才に起用)に向かって「第2窓の塔は、こっちの観測パルスの数を数えて真似てたらしいぞ。お前もまさか、わしの小言の回数を数えて、わざと壊れるタイミングを合わせてるんじゃないか」と問いかけると、ハリセンが照明パネルを一瞬だけ強く点灯させる定番の「反応」を見せ、客席から大きな拍手が起きた。

■ 滑川「ネタにできるかどうかは、毎回賭け」

滑川は公演後、本紙の取材に「次元調査面の記事をネタにするのは、潮見橋の定番だけど、今回は政治面にまで話が広がっている件だったから、笑ってもらえるかは賭けだった」と話した。既報(10月24日)でハリセンの名前が公式にクレジットされ、19日には透暦賞特別部門への初ノミネートも決まっている潮見橋だが、滑川は「ハリセンの『心』の話になると、笑いどころと、ちょっと怖いところの境目が薄くなる。今日はその境目のぎりぎりでやった」と振り返った。

■ 商店街振興組合「むしろ、今日向きのネタ」

潮見橋通り商店街振興組合・理事長の田村忠雄(63、既報)は「今日は少し重い話題だったから、客足が落ちるかと思ったが、むしろ笑いに来てくれる人が多かった。重い話題を軽くするのも、商店街の役目だと思う」と話した。

■ ロボ法制審の議論とも重なる

同日、ロボット法制審議会が第2窓の発表を来年1月の集中討議の資料に加えた(既報)ことについて、滑川は「ハリセンが『準人格』と呼ばれる日が来るのかは分からないけど、呼ばれても呼ばれなくても、ハリセンはハリセンだと思っている」と述べた。ハリセン本人(本機?)にコメントを求めると、パネルに「ツッコミ、アト2コ」と表示された。

■ 記者から

重たい発表の日ほど、この面にはやることが増える。今日の潮見橋の舞台は、笑いどころを探すというより、重さをそのまま持ち上げて、お客さんと一緒に少しだけ軽くする仕事だった。ハリセンの照明パネルが光るたび、客席の空気が一段やわらかくなるのを見ながら、この街にはこういう仕事をする人たちがいてよかったと思った。

広告

アニメ「灯しびと」来春放送。

灯火アニメーション。灯りを継ぐ少年の物語。

関連記事

  • 次元調査

    塔は、こちらの数を真似ていた 第2窓、観測パルスの回数と一致

    塔は、数えていたのではなく、真似ていた。TDA次元調査課は4日、湾岸倉庫街・第4号倉庫の第2窓「機構の海」(第19系統)で続いていた鳴き交わしの「八」について、その数列が同課が開口中に発している「観測パルス」の回数と一致していたと発表した。10月27日未明、老朽部品の交換に伴う校正作業でパルスを試験的に7回から8回へ増やしたところ、まさに同じ開口の中で塔の数列も8へ変わっていたという。次元調査課は「向こうはこちらを見て、数を合わせている」と、相互認識を初めて公式に認めた。

  • 政治

    「数えていた」が、ロボ法制審を動かした 蓮見座長「集中討議の輪郭が変わった」

    向こうが、こちらの合図を数えていた——その発表が、国会の一室を動かした。ロボット法制審議会は4日午後、急きょ非公開の実務者会合を開き、同日公表された第2窓「機構の海」の観測結果を、来年1月26日の第15次答申「集中討議」の資料に正式に加えることを決めた。座長の蓮見周平(65)は会合後、「規則的な動作の裏に意図があるかどうかという、これまでの論点の輪郭が変わった」と述べた。

  • エンタメ

    潮見橋、追加公演を正式発表 「ハリセン」も相方として名入りチラシに

    人間と掃除型の共生ロボットが組む漫才コンビ「潮見橋」は24日、既報(22日)で検討中としていた追加公演を正式に発表した。「今月末目標」としていた発表は一足早く実現し、来月の初単独ライブ即日完売を受けての対応となる。今回のチラシには、相方の共生ロボット「ハリセン」の名が、つっこみ役・滑川大輔(31)と並んで初めて正式にクレジットされた。