首位対決、東亰RCの本拠地へ 浪速WC、差3で追う 汀島「今日の壁と仲良くするだけ」
壁上競走リーグ第21節が11日夜、亀戸第二壁面(東亰RC本拠地)で行われる。首位・東亰RC(勝点44)と2位・浪速WC(勝点41、差3)の直接対決で、勝てば東亰RCは大きくリードを広げ、負ければ最終節にもつれ込む。前節、敵地・堀川壁面で4連勝を逃した東亰RCが、今度は本拠地で締められるか。
■差3の直接対決
壁上競走リーグは残り2節。首位・東亰RC(勝点44)と2位・浪速WC(勝点41)が、11日夜、東亰RCの本拠地・亀戸第二壁面で正面からぶつかる。今節を東亰RCが取れば、差は最大9に広がり、最終節(9月18日)を待たずに優勝がほぼ視界に入る。逆に浪速WCが勝てば差は縮まり、最終節までもつれる展開が濃厚になる。前売り券は既報の第20節に続いて早いペースで売れ、11日は当日券の窓口にも開場前から列ができた。
東亰RCにとっては、前節の敵地・堀川壁面で尾張に7段1連-6段4連で敗れ、4連勝を逃した悔しさを本拠地で払拭したい一戦でもある。堀川壁面は「乾いた壁」と呼ばれる好条件の壁で、東亰RCは天候ではなく地力で崩された。本拠地の亀戸第二壁面は東亰湾からの湿った風が壁面をやや滑りやすくする傾向があるとされ、条件は前節とは一変する。
■浪速WCの上昇気流
浪速WCは第19節で北都を6段2連-5段3連で下し、勝点を38から41へ伸ばして2位に浮上した。主将を務める第1走の灘岡潮(なだおか・うしお、29)は「入りの速さ」で知られる選手で、序盤で流れを作るのが持ち味とされる。灘岡は取材に「差3という数字は、こっちからすれば近いとも言えるし、遠いとも言える。今夜、近くしたい」と述べた。浪速WCは今季、敵地での勝率が本拠地を上回る珍しいチームで、堀川壁面での東亰RCの足踏みを見て「壁は相手を選ぶ」と評する関係者もいる。
■月間MVPと8段・9段
東亰RCの第3走を担う17歳の汀島るいは、前節の敗戦の中でも自己最高となる9段目に到達した。今季は第19節の8段目から着実に記録を伸ばしており、リーグ広報は10代選手として初めての月間MVP選考が現実味を帯びているとの立場を既報のとおり維持している。汀島は今節を前に「壁は昨日までの壁じゃないので。今日の壁と仲良くするだけです」と、いつもの言い回しで心境を語った。アニメ「壁の上のルイ」の第2期発表(既報)以来、亀戸第二壁面には汀島を一目見ようという若い観客の姿も目立つようになったという。
■2チームの数字が語るもの
今季の東亰RCは第3走の汀島が突出しているものの、他の走順でも安定して段を重ねる総合力型。対する浪速WCは灘岡の序盤の勢いを軸に、終盤で一気に追い上げる展開が多いとされる。両チームの直接対決は今季これが初めてで、過去の対戦データが乏しいことも今夜の一戦を読みにくくしている。リーグ関係者は「n段n連の内訳は解説しない」という本紙の作法どおり、細かな経路の優劣には触れず、「今季いちばん、結果が読めない試合」と話すのみだった。
■残り2節、最終節は18日
第21節を終えた時点での勝点次第で、最終節(9月18日、対戦は近日発表)の意味合いは大きく変わる。東亰RCが勝てば、最終節を待たずに優勝が決まる可能性が高まる。浪速WCが勝てば、最終節は今季最大の注目カードとして組まれることになりそうだ。天候は東亰地方、曇り時々晴れで最高28度、最低22度、降水確率30%の予報。壁面が湿るかどうかも、今夜の駆け引きの一つになる。
