「機巧祭」参加登録始まる 常磐堂チーム、預かりロボで4年連続出場へ
非ヒト型の共生ロボットと人がペアで走る「機巧走」の大会「機巧祭」(10月・京橋)の参加登録が13日、始まった。永代預かり業の常磐堂(既報)は、預かり中のロボットで4年連続の出場を目指すと明らかにした。ロボ法制審の議論が続くなか、競技の場では「相棒」としての関係が先を行く。
■登録開始、13日から
10月開催の障害走大会「機巧祭」の参加登録が13日、始まった。非ヒト型の共生ロボットと人がペアを組んで走る「機巧走」(08-スポーツ十競技ガイドの十競技の一つ)の年に一度の大舞台で、今年で7回目。主催する京橋の実行委員会によると、登録は10月中旬の大会当日まで受け付ける。
■常磐堂チーム、預かりロボで4年連続
ロボットの永代預かり業を営む常磐堂(既報、預かり300台超・新規3カ月待ち)は13日、預かり中のロボット1台を含むチームで4年連続の出場を目指すと明らかにした。当主の常磐徳三さん(既報、67)は「預かっているロボットにも、動く機会があっていい。ご家族の了承をいただいた上での出場です」と話す。出場するロボットは非ヒト型の作業機で、預け主の家族は「月1回の起動日に会いに行くたびに、去年の機巧祭の話をする。今年も走ると聞いて、家族で見に行くつもりです」とコメントを寄せた。
■「似せすぎ規制」の範囲内で
既報のとおり、共生ロボットの外観は「似せすぎ規制」により非ヒト型が主流とされ、機巧走に出場するロボットの改造もこの規制の範囲内で行われる。実行委員会は「規制の範囲を超えた改造がないか、事前審査で確認している」と説明する。ロボットの見た目が一目でロボットと分かることは、この競技でも変わらない大前提だという。
■法制審の議論と競技の距離
共生ロボットの法的地位をめぐっては、既報のとおりロボ法制審第15次審議が10月の公聴会を控えるなど議論が続いている。実行委員会の担当者は「準人格をめぐる議論が国会でどう転ぶかは分からないが、この大会では、相棒として一緒に走ったかどうかが評価の対象になる。制度の議論とは別に、現場は現場で進んでいる」と話した。
■大学サークルも多数、参加校拡大へ
機巧走には常磐堂チームのほか、大学のロボット工学サークルが多数参加する。実行委員会によると、今年は新たに2つの大学サークルが参加を予定しており、登録数は過去最多となる見通し。学生チームの一人は「相棒がうまく段差を越えられるかは、当日の調整次第。ペアの息が合うかどうかが記録より大事な競技だと思っている」と話した。
■開催概要
「機巧祭」は10月、京橋で開催予定。スコアは「n組・n分n秒(介助n回)」の表記で発表され、既報の他競技と同様、詳しい採点基準は解説されない。実行委員会は「分からないまま楽しめるのが、この大会のいいところだと思っている」としている。
