音楽祭「岸辺の歌」前売り券、13日発売 初の屋外開催に窓口へ長い列
潮騒レコード主催の音楽祭「岸辺の歌」(23日・岸浜公園)の前売り券が13日、発売された。過去6回はいずれも屋内開催だったが、今回は初の屋外開催で動員見込みは前年の約3倍の5千人。白瀬ユキの「岸の子守唄」公式カバー初披露や柳亭岸八の新作落語も予定され、発売開始前から窓口に列ができた。
■発売、午前10時から即列
潮騒レコード主催の音楽祭「岸辺の歌」(23日、岸浜公園)の前売り券が13日午前10時、発売された。既報のとおり今年で7回目を数える同音楽祭は、過去6回いずれも湾岸市民会館での屋内開催だったが、今回が初めての屋外開催となる。発売開始前から特設窓口には30人を超える列ができ、担当者は「屋外開催と聞いて、去年より確実に人が動いている実感がある」と話した。
■動員見込み5千人、前年の約3倍
主催者によると、今回の動員見込みは約5千人で、前年の湾岸市民会館開催時(推計1700人)の約3倍にあたる。会場を岸浜公園に移した理由について、潮騒レコード担当者は「屋内の定員では、今年出したい出演者の並びに対して席が足りないと判断した」と説明する。既報のとおり9月7日の漂着記念日式典も同じ岸浜公園で開かれたばかりで、担当者は「式典の余韻がある会場で、今度は明るい歌を鳴らしたい」と話した。
■白瀬ユキ、「岸の子守唄」公式カバーを初披露
出演者のうち最大の注目は、歌手・白瀬ユキによる「岸の子守唄」公式カバーの初披露だ。既報のとおり、採譜者・岸浦汐さんの直接指導のもと、8月から週2回、録音禁止の口移し稽古を重ねてきた。当日は全13番のうち3番までを歌う予定で、対訳を配らない既報の方針もそのまま踏襲される。白瀬の所属事務所は「歌詞の意味を明かさない、という条件をそのまま受け入れての出演だった。白瀬自身、意味を教えてもらっていない状態で稽古を積んでいる」とコメントした。
■柳亭岸八の新作「窓芸」
落語家・柳亭岸八さんが11日に稽古を公開した新作「窓芸(まどげい)」(既報)も、同音楽祭で初披露される。「窓の日」の由来を一つに決めず、諸説そのものを笑いの種にする構成で、漂着一世として1975年の集団漂着を経験した柳亭さんならではの一席になる見通し。柳亭さんは13日、発売開始を受けて「音楽の後の高座というのは、正直、分の悪い出番だと思っている。それでも、今日みたいに窓口に並んでくれる人がいると聞くと、こちらも背筋が伸びる」とコメントを寄せた。
■岸辺セブン、ヨルサギも出演
このほか、アイドルグループ・岸辺セブン、バンド「ヨルサギ」も出演する。岸辺セブンの所属事務所は「屋外の岸浜公園は、メンバーにとっても初めてのステージ。獣徴のあるメンバー2人にとっても、屋外で尾を隠さずに歌えるステージは特別な意味がある」とコメントした。ヨルサギは城北出身のバンドで、バンド名は特定漂着種「ヨルサギ」(既報、8月31日付で特定漂着種12例目に指定)に由来する。
■窓口に並んだ人たち
発売開始前から並んでいた30代の女性会社員は「去年は屋内で、後ろの方の席からしか見えなかった。屋外なら、もう少し近くで白瀬さんの歌を聴けるかもしれない」と話した。親子で並んでいた40代の男性は「子どもが岸辺セブンのファンで、獣徴のある子が2人いるのを毎回楽しみにしている。屋外開催で、今年は前の方の席を取りたい」と語った。
■チケット価格・当日の安全対策
前売り券は一般4200円、学生2600円。屋外開催に伴い、雨天時は岸浜公園近接の屋内施設への一部移行も検討されているという。主催者は「透過指数の予報も、天候予報と合わせて当日まで注視する。式典(9月7日)のときと同じ体制で、市民協働課とも情報を共有しながら進める」と述べた。既報の式典当日と同様、会場周辺には手荷物検査の実施も予定されている。
■湾岸モノレールにも影響
会場周辺は当日、車両通行の一部規制が予定されている。既報のとおり湾岸モノレールは「傘」の続報を受けて深川―亀戸間で徐行運転が続いており、主催者は来場者に公共交通の利用を呼びかけつつ、当日の混雑を踏まえてモノレール側と臨時増発を協議しているという。前売り券は完売の可能性もあるとして、主催者は「当日券は用意しない方向で最終調整している」としている。
