潮見橋、初の単独ライブのチケット即日完売 透暦賞ノミネートも追い風に
人間と掃除型の共生ロボットが組む漫才コンビ「潮見橋」は20日正午、来月中旬に潮見橋商店街の路上劇場で開く初の単独ライブのチケットを発売し、開始から18分で完売した。既報(15日)の発表時点では未定だった発売方法が決まったもので、19日の透暦賞特別部門への初ノミネート(既報)の話題も追い風になったとみられる。
■ 正午発売、18分で完売
人間のつっこみ役・滑川大輔さん(31)と掃除型の共生ロボット「ハリセン」が組む漫才コンビ「潮見橋」は20日、既報(15日)で発表していた結成5周年記念の単独ライブについて、チケットの発売方法を公表した。商店街の案内所窓口と配信サイトの両方で正午に発売を開始したところ、路上劇場の客席96席はいずれも18分で売り切れたという。配信サイトでは一時アクセスが集中し、数分間つながりにくい状態になった。
滑川さんは取材に「ハリセンの部品がもう手に入らないものも多いから、記録のつもりで小さくやるライブだった。まさか配信サイトが詰まるとは思っていなかった」と驚きを隠さなかった。
■ 透暦賞ノミネートが追い風に
既報(19日)のとおり、潮見橋は透暦賞の新設・特別部門に史上初めてノミネートされたばかり。商店街の案内役は「ノミネートの記事が出た翌日に発売というのは、狙ったわけじゃないのに出来すぎたタイミングだった。問い合わせの電話が、発売前からいつもの倍は鳴っていた」と話す。滑川さんも「正直、ノミネートの話とライブの日程が近いのは偶然だが、お客さんにとっては『今が旬』に見えたのかもしれない」と分析した。
■ 「大きな会場でやる気はない」は変わらず
既報どおり、滑川さんは単独ライブの規模を大きくする考えはないと繰り返している。「ハリセンが一番働きやすいのは、結局この路上だから」という方針は今回も変わらず、追加公演の予定も現時点ではないという。チケットを買えなかった客からは早くも「配信や映像記録を残してほしい」という声が商店街の案内所に寄せられているといい、滑川さんは「ハリセンと相談してから決める」と笑いながら話した。
■ ロボットと漫才、紙面をまたぐ話題に
潮見橋をめぐっては、既報(12日)のロボット法制審の公聴会で常磐堂「四号」の作動音の扱いが紛糾したことに関連し、滑川さんが「うちは5年前からハリセンの作動音を漫才のセリフとして扱ってきた」と繰り返しコメントしてきた経緯がある。今回のチケット完売について、同審議会の委員の一人は取材に「制度の議論とは別に、現場でこれだけ支持されている組み合わせがあることは、審議の参考にもなる」と述べた。
■ 転売対策、商店街が窓口一本化
急な完売を受け、商店街の案内所は20日午後、転売目的とみられる出品がすでに一部の仲介サイトで確認されたとして、入場時に購入者名簿と照合する対応を取ると発表した。案内役は「小さな路上劇場だからこそ、顔の見える範囲でやりたい。高値で右から左に流されるのは、ハリセンも喜ばない」と話した。滑川さんも「転売されるくらいなら、観たい人にもう一回別の形で機会を作りたい」と、将来的な映像配信の検討を示唆した。単独ライブは来月中旬の開催を予定している。




