第3窓、週明けの信号実験で応答 色の変化、いつも同じ秒数後に
今回は、応答があった。次元調査課は2日、第3窓「粘体の沼」で週明けに実施した信号実験で、既報(31日)で確認できなかった「見張り」の体色変化が今回は現れ、しかも光の点灯から変化までの間隔が毎回ほぼ同じ秒数だったと発表した。
■ 今回は、はっきり変化した
次元調査課は2日午前、既報(10月31日)で応答が確認できなかった第3窓「粘体の沼」の週1回の信号実験について、週明けの開口中に改めて実施したと発表した。窓室の職員が決まった間隔で光を点灯させたところ、「見張り」と仮称される個体の体色が、既報(16日)と同様に明確に変化したという。担当の観測員は「前回『何も起きなかった』という記録を取ったばかりだったので、今回は逆にはっきり変化が出て、正直驚いた」と話した。
■ 間隔を測ってみたら
今回新たに記録されたのは、変化そのものより「いつ変化するか」だった。観測員がストップウォッチで光の点灯から体色変化までの時間を計測したところ、5回の実験のうち4回で、間隔はおおむね8秒前後にそろっていたという。次元調査課は「反応があるかどうかではなく、反応が出るまでの時間に一定の型があるように見える、というのが今回の新しい材料だ」と説明する。既報の第2窓「機構の海」で観測されている数の折り返し規則とは別系統の現象とみられ、両者を結びつける見方については「比較材料が無く、現時点では何も言えない」と慎重な立場を崩していない。
■ 「反応」と「意味」は、まだ別
次元調査課は従来どおり、「見張り」が窓の向こうからこちらを認識している証拠はないという立場を変えていない。今回の間隔の一定性についても「生物の生理的な反応時間である可能性も排除できず、意図的な応答と結論づけるのは早い」と釘を刺した。ただ、「毎回違う」から「毎回ほぼ同じ」への変化は、少なくとも記録としては前回より一歩進んだ材料だとしている。来週以降も週1回のペースを維持し、間隔の記録を積み重ねる方針。
■ 窓番の見立て
夜番を担当する窓番の一人は「見張りが律儀なのか、それともこちら側の実験のやり方自体に何か癖があるのか、まだ分からない。ただ、同じ8秒が毎回出るのは、気持ちのいい揃い方だった」と話した。11月上旬に開かれる予定の外部有識者検討会には、既報の録音分析とあわせ、今回の間隔記録も参考資料として提出される見通し。
■ 記録のつけ方そのものが変わった
次元調査課によると、今回の実験から、間隔の計測には手持ちのストップウォッチに加え、録音機材のタイムコードを併用する方式に切り替えたという。担当観測員は「これまでは『変化があったかどうか』を記録の中心にしてきたが、今回の記録方法なら、何秒後に変化したかまで後から検証できる。見張りの反応そのものより、こちらの記録の精度が一段上がったことの方が、実はこの一週間で一番大きな変化かもしれない」と話す。第16日の実験記録も遡って検証したところ、当時の映像からも同じ8秒前後の間隔が読み取れる可能性があることが分かり、今後は過去の記録の再検証も進める方針。
■ 他の窓との比較は、まだ早い
既報の第2窓「機構の海」の鳴き交わしが数の折り返しという規則だったのに対し、第3窓の間隔はあくまで一つの数字に収束している点で性質が異なるとみられる。次元調査課は「窓ごとに向こうの『作法』が違うのか、観測している現象自体が違う種類のものなのか、どちらとも言えない段階だ」と説明し、窓同士を結びつけた解釈を急がない姿勢を改めて示した。
■ 今後
次元調査課は、来週の信号実験でも同じ間隔が再現されるかどうかを注視するとしている。「見張り」が窓の存在に気づいているのかどうかという本筋の未解明は、今回も温存される。



