第4窓「巨獣の原野」、後を追う影が20人に 小屋の部材を運ぶ姿も初確認
城北・王子の丘の第4定常窓で13日に初めて確認された、集落の人影が巨獣の群れを追って北へ歩き出す動き(既報)が、14日早朝の観測でさらに広がった。後を追う影は少なくとも20人に増え、解体したとみられる小屋の部材を担いで運ぶ姿が、次元調査課の観測史上初めて記録された。
■20人に拡大
城北・王子の丘の第4定常窓「巨獣の原野」(第63系統)で、13日に初めて観測された集落の人影の北進(既報)が、14日早朝の開口(午前6時12分から午前7時ちょうどまでの48分間)でさらに広がったことが、次元調査課の記録で分かった。13日の開口では後を追う影は「少なくとも4つ」だったが、14日は視野の範囲だけで少なくとも20人が確認された。次元調査課は「集落の全員が動いているかどうかは分からないが、動いている人数の規模が明らかに変わったのは確かだ」としている。
■小屋の部材、初めて確認
今回の開口ではさらに、後を追う影のうち数人が、長い棒状の部材を肩に担いで運ぶ姿が記録された。次元調査課によれば、これまでの観測で集落の小屋そのものが動かされた記録は一度もなく、部材とみられる棒状のものが運ばれるのを確認したのは今回が初めて。担当者は「小屋を解体して運んでいるように見えるが、断定はできない。同じ形の部材が、こちらの知らない別の用途で使われている可能性も残る」と述べ、バイブル五原則の「未解明の維持」に沿った慎重な言い方を崩さなかった。
■群れとの距離、これまでで最も近く
13日の開口では巨獣の群れが視野の遠方を移動し、窓室への振動はほとんど記録されなかったが、14日はこれまでで最も窓に近い距離を群れが通過し、窓室の湯呑み2つのうち1つに5センチのさざ波が記録された。7日の開口時の3センチを上回る、稼働以来最大の振動という。窓番(41、13日とは別の担当)は「今日は影も巨獣も、いつもよりずっと近くまで来た。近いから見えるものが増えるのか、見えるものが増えるほど近く感じるのか、自分でもよく分からなくなる朝だった」と日誌に記した。
■「移住かどうかは分からない」
次元調査課は、集落の全体が移動しているのか、一部の世帯だけが動いているのかについて、依然として判断材料がないとしている。担当者は「引っ越しのように見える、と言いたくなる映像だが、それはこちら側の生活を当てはめた解釈にすぎない。向こうに『引っ越し』という考え方があるのかどうかも、確認しようがない」と述べた。水場を求めた移動である可能性、季節的な移動である可能性のいずれについても、「向こうに季節があるのかどうかも確かめられていない」という既報の立場は変わっていない。
■11月の検討会へ
第4窓の今回の観測は、既報のとおり11月に予定される外部有識者検討会の議題にも加えられる見通し。次元調査課は「観測の密度を上げるべき局面かどうかも、検討会に諮りたい」としている。窓グッズを扱う民間業者からは、巨獣の原野をモチーフにした新商品の相談も既に寄せられているというが、担当者は「集落の暮らしが変わっているように見える今、呼び方や扱いにはこれまで以上に慎重でありたい」と述べるにとどめた。
■引き続き未解明のまま
第4窓は14日午前時点でも観測を継続しており、次の開口時期は分からない。次元調査課は「20人という数字も、次に開いたときには違う数字になっているかもしれない。決めつけずに、そのつど数え直すのがこの面の仕事だ」としている。戸田輪記者は「後を追うだけだった影が、荷物を担いで歩き出した。何を運んでいるのかは分からなくても、何かを運んでいることだけは、確かに見えた」と結んだ。
