亀戸狐系自治会も太鼓稽古を開始 「三氏族秋祭り」へ、屋台と並行で
亀戸の狐系自治会は20日、来年2日間に拡大する仮称「三氏族秋祭り」(既報17日)に向け、太鼓の稽古を始めた。深川の犬系自治会が19日に稽古を始めたばかり(既報)で、2日連続で異なる氏族が練習を始動させた格好。会長の早乙女丈(54)は「商家の家系は屋台が本分だと思われがちだが、太鼓も負けていないところを見せたい」と笑った。
■ 屋台の家系、太鼓でも負けない
既報(17日)どおり、深川の犬系・熊系自治会と亀戸の狐系自治会は、来年の氏族合同秋祭りを2日間に拡大し、仮称「三氏族秋祭り」とすることで合意していた。犬系自治会が19日に太鼓の稽古を始めたのに続き、20日には狐系自治会も亀戸の商店街会館で稽古を開始した。会長の早乙女丈(54、漂着二世・狐系)は「犬系・熊系と並んで出るからには、うちだけ見劣りする音を出すわけにはいかない。商家の家系は縁日の屋台が本分だとよく言われるが、太鼓も負けていないところを見せたい」と笑った。
■ 「屋台の太鼓」と「祭礼の太鼓」
狐系自治会にとって太鼓は、これまで縁日の屋台の呼び込みに使われる軽快なものが中心だったという。早乙女は「三氏族秋祭りの太鼓は、犬系の祭礼の太鼓とは叩き方が違う。うちのは『呼ぶ』太鼓、向こうは『揃える』太鼓だと、稽古を始めてみて改めて分かった」と話す。稽古には商店街の屋台師たちも交代で参加しており、縁日の呼び込みの間合いを太鼓に取り入れようという試みも始まっているという。
■ 犬系自治会との「叩き比べ」構想も
亀戸の稽古に様子を見に来た深川犬系自治会長・戌亥浩二(56、既報)は「狐系の太鼓は軽やかで、うちの重い太鼓とはまるで違う。来年の祭りでは、別々にやるだけじゃなく、一度『叩き比べ』のようなことができたら面白い」と提案した。早乙女は「面白い話だ。熊系がどう出るかも含めて、合同実行委員会で話してみたい」と応じ、11月の会合での具体化に期待を寄せた。
■ 稽古初日、商店街会館に太鼓8台
20日の稽古には、早乙女を含む狐系の成人8人と、見習いの中学生2人が参加した。会館に持ち込まれた小ぶりな太鼓は8台で、縁日で屋台の呼び込みに使う型をそのまま流用したという。見習いの一人、亀戸在住の中学2年生(狐系三世)は「おじいちゃん世代の太鼓は知っていたけど、自分で叩くのは初めて。思ったより重労働」と息を切らしながら話した。稽古は週2回、本番までに月1回のペースで回数を増やしていく予定で、早乙女は「犬系に遅れを取るわけにはいかない」と気合を入れ直していた。
■ 来年の会場・日程は11月に決定へ
三氏族秋祭りの会期・会場の詳細は、既報どおり合同実行委員会が11月に決定する見通し。早乙女は「犬系・熊系・狐系、それぞれの太鼓の音が重なる日が来年来ると思うと、稽古にも自然と力が入る」と話した。




