機巧走「機巧祭」最終日 大学サークル混成チーム、介助0回を守り総合優勝
機巧走の10月大会「機巧祭」は21日、湾岸の特設コースで最終日の競技を行い、既報(20日)の総合首位・大学サークルの混成チームが、3日間を通じて介助0回を一度も崩さず1分35秒まで短縮し、総合優勝を果たした。介助0回のまま大会を終えたのは今大会が初めてで、主催者は「速さと丁寧さの両立を体現した3日間だった」と総括した。
■ 3日間、一度も介助なし
「機巧祭」最終日は21日午後、湾岸の特設コースで行われた。既報(19日・20日)どおり、初日は常磐堂チームが首位、2日目に大学サークルの混成チームが介助0回を守ったまま逆転していた。最終日、混成チームは同じ4組の編成を維持し、タイムを1分35秒までさらに短縮。3日間を通じて介助0回を一度も崩すことなく大会を終え、総合優勝を決めた。主催者は「初日の丁寧さ、2日目の速さ、そして3日目はその両方を維持したまま一段上積みした。介助0回を貫いたまま優勝したのは、この大会の歴史で初めてのこと」と評価した。
チームを率いた大学3年の学生は「最終日は昨日よりロボットの歩幅がさらに読めるようになっていた。介助0回を3日間守るというより、守らなくても越えられる場面を見つけ続けた、という感覚の方が近い」と振り返った。別のメンバーは「正直、初日はただ必死だった。3日目になってやっと、自分たちがどういう走りをしているのか、客観的に分かってきた気がする」と話した。
■ 常磐堂、最後まで介助1回が解消できず
初日首位の常磐堂チームは最終日も1分41秒とほぼ変わらぬ安定したタイムを記録したが、介助1回が最後まで解消できず、総合では2位にとどまった。既報どおり職場の掃除型ロボットを「預かり」で出場させている同チームの人間側は「3日間、タイムはほとんど落とさなかった。介助1回が消えなかったのは悔しいが、うちの子(ロボット)が普段の仕事以外でここまで走ったこと自体が大きな収穫だった」と話した。
■ 3位は初出場の港湾作業員チーム
3位には既報どおり初出場の港湾作業員チームが入り、最終日は1分47秒・介助1回まで記録を伸ばした。チームの一人は「3日間でロボットとの息の合わせ方が変わった実感がある。来年はまた出たい」と笑顔を見せた。4位以下は最終日まで僅差の争いが続き、主催者は「中位の争いが最後まで熱かったことも、今大会の収穫の一つ」と話した。
■ 似せすぎ規制の中での工夫、審査員も注目
既報どおり、各チームの改造は似せすぎ規制の範囲内に限られ、コースの段差に合わせた工夫が見どころの一つになっている。審査にあたった次元調査課とは別の、ロボット法制審の委員の一人が観戦に訪れ、「規制の枠内でここまで多様な工夫が生まれているのを見ると、議論の参考になる」と話した。既報(20日)の潮見橋のチケット完売など、ロボットと人の組み合わせが紙面をまたいで話題になっている流れとも重なる3日間だった。
■ スポーツ面、各競技の動き
士道剣技「秋の五番勝負」第4節に向け、東亰刀士会は尾張刀士会との再戦の調整を続けている。六角球は第8節が今週末に見通し。投札では、11月の月例大会に向けた沢渡権蔵(77)・小此木大地(23)の非公式稽古が続いているという。
■ 来春の「機巧走」にも期待
機巧走は4月にも大会が予定されている。主催者は「今回、介助0回で優勝するチームが出たことで、次は『介助0回同士の争い』が見られるかもしれない。4月が楽しみになる3日間だった」と総括した。混成チームの学生は「来年もこのメンバーで出られるかは分からないが、介助0回のまま優勝したという記録は、後輩に残していきたい」と話した。




